風邪の疲労もあるのだろうか、フラフラする中で妻に付き添われて脳外科病院の受付をした。
こんな時には妙に手際のいい妻は、何やら大きな荷物を車に忍ばせていた。
即入院、というシチュエーションを想定して慌てずに良いように、入院の荷物を詰め込み、わざわざチェックシートまで準備していたのだという。
まあ、何とも妻の声がいつもより優しいのが小気味悪いのだが、おそらく症状から見て8割がた脳梗塞かと覚悟を決めて診察室に入った。
検査は血圧、問診、脳内CT検査で終った。
ペットボトルの水が上手く呑めない。上手だった筈の口笛が吹けなくなったこと。
視界が急に狭くなったこと。
とにかく身体がきついこと・・・・。
昨日お客様回りをしていて、何度もふらついたこと。
などを正直に訴えた。
音楽で繋がっているNドクターは、脳内は何の異常もみられない。
一過性のウイルスによる顔面神経痛で全治1ヶ月半だという診立て。
投薬治療とリハビリで、ちゃんと元に戻れるのだと・・・・・。
誰にでもあるヘルペスみたいなウイルスで、極端に体力が落ちたときに神経細胞に入り込み、コントロール不全にするのだという。
何ともその場にヘナヘナと座り込みたいような心境であった。
とりあえず、不幸中の幸い
壊滅的なダメージではない。
待合室で独りポツンと待っている妻に、ドクターから言われたそのままを伝えると、聞く前からもう涙ぐんでいた。
昨日はお互いに不安な中、最低・最悪のクリスマス・イブを過ごしたんである。
妻にも申し訳なく思ったのだが、生憎私には疲労困憊で、労わる元気も思いやりも持ち合わせてはいなかった。
風邪のせいもあって熱っぽく・・・・、とても車の運転などできよう筈もなかったのである。
年末のくそ忙しい時、今日もお客様との断れない大切な日程が入っていたのだが、お休みを頂くことにした。
信用金庫に迷惑をかけて申し訳なかったが、明日からは佐世保に復帰でき、年末の繁忙期はしばらくJRで通勤することにした。
みんな頑張っているのに、リタイアなんて出来る筈も無いのだ。
写真は全部が日の出の写真なのである。
ところが、見方によっては夕陽の写真にも見えてくるのが不思議。
そこで「ハッ」と気付かされる私。
人生悪く考えるとたそがれの夕陽ばかりを見ることになるのだと・・・・。
気力漲る日の出をイメージして、まだまだ頑張らねばならないのに、である。
実は、もうブログなど書けなくなると思い、倒れたら妻にアップしてもらおうとしたためた、幻の原稿を紹介して、私自身への戒めにしたい。
「絶筆かも・・・・ 」 平成25年12月25日
どうも昨日の朝から体調がおかしい。
唇がしびれて、食事していて裏側の唇を噛んでしまったりする。
涎はまだ出てはいない。
ペットボトルの水、呑んでて少しこぼす。
煙草がうまく吸えない。
顔が曲がったようになる。
目がみえにくい・・・・。
これは・・・・軽い脳梗塞をおこしているのだろうか。
実に疑わしいのだが、血圧は何度も測ったものの、そんなには高くなかった。
とりあえず明日の朝、脳外科の病院を予約した。
還暦を超えた歳なので、なにがあってもおかしくはないのだ。
覚悟はいつも出来ているつもりなのだが、こればかりはね。
早寝早起きをして、健康的な生活をしなくてはならなかったが、それが中々できなかった。
ブログの所為にはしたくはないが、遅くまでパソコンに向かってきたここ5年ほどの日課のツケが、ちゃんと回ってきたのかもしれない。
またお客様とのお付き合いを、ここぞとばかりに好んでこなしてきたことの金属疲労もあることに間違いは無い。
それに最近は輪をかけたように睡眠が不足していた。
往復2時間の自動車通勤も、確かに、きついのはきつい。
帰り道などは混んで1時間半ほど運転するハメになるのだ。
とまあ、愚痴ばかりが浮かんでくるのも情けないものだ。
もしこのまま体がいうことをきかなくなったらと・・・・投稿をしたためた。
また書ければありがたいのだが・・・・。
どうもおかしいんである。
所謂、脳梗塞の前兆ぽいんである。
突然、血管が破裂して意識不明に陥り、気付いた時には半身不随に陥るやもしれぬ・・・・と恐怖が次第に頭の中を占領し始める。
症状からはそのリスクも充分に覚悟せねばなるまい。
書けなくなるとすれば、これだけは云っておかねばなるまい。
これまでこの拙いブログをご愛読頂いた友人の皆様、長い間ありがとうございました。
一日にGooブログ登録者200万人中、ベスト1000に毎日入るくらいの、身に余るアクセスの数を賜り、心から感謝しております。
そのアクセスがとても励みになり、日記だと続かないグータラな私が、これまで5年あまりを継続して人生の日々を刻み込んでまいりました。
それはけして煌めく日々ばかりではなかったけれど、目の前の何気ない光景が、実はとめどもない珠玉の真実や美しさが溢れていたことに気付いただけでも、ブログを書いてきて良かったなあと、しみじみ思わされています。
それから、この夏にせっかく我が家に嫁いできてくれた妻には、まったく申し訳ないと謝らねばならない。
幸いに軽度ですんだならば、必ず回復させて、またブログに向かいたいと思います。
みなさん、ありがとうございました。
そして、メリー・クリスマス
尾形風竿
以上原文のまま・・・・・
さて、地獄から生還したような気持ちでありますが、毎年クリスマスにはアップしていた大好きなクリスマスソング
今年もご紹介できる幸せを噛み締めつつ、ああ、またあの世から母が
私を護ってくれているのだと思わされています。
皆様いいクリスマスを・・・・