私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

夏藤の蔓を切るか否か、それが問題だ!

2017年08月06日 | 野の花を活ける

~ 蔓を切った姿で ~
合わせた花は、洋種ヤマゴボウと高砂芙蓉 (たかさごふよう)

山に咲く夏藤は、たおやかな風情があってとても素敵です。
お稽古の茶花に使いたくて、一昨日山から摘んできました。

この夏藤の先には、曲線の美しい蔓が付いていました。
さて、その蔓がある方が良いのか、無い方が良いのか・・・
細い蔓一本でも、それが活けた姿を一変させる力を持っているとあっては、
切るか否かは大問題です。

そこでお弟子さんたちには、両方の姿を見て頂いて感想を聞くことに。




~ 蔓なしの横からの姿 ~

すっきりとして、これはこれで良いかも・・・
でも、切るところが難しく、中途半端かも・・・



~ 蔓付きの姿 ~

元々は、こんな釣り糸のような蔓が付いていました。
蔓の先が、室内の微風に揺れる風情も捨て難いし・・・




~ 蔓付きの横からの姿 ~

蔓の先の、くにっと曲がったところも面白く
遊び心がうずいて楽しくなりますが、どうしたものでしょう・・・

* * *

結局、この度は蔓の面白さを諦めて、
花房の付き方の良い方を取ることにしましたが、
未だにどちらが良かったのか自信がありません。

でも、こうして茶花の勉強を一緒にするのも悪くはありません。
それぞれの感性で意見を出してもらい、益々茶花への興味を
深めてもらえると嬉しいなあと思います。


コメント (16)
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