ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』

2015-03-12 22:58:12 | 新作映画

(原題:The Imitation Game)


----この映画、もうすぐ公開だよね。
アカデミー賞でもたくさんノミネート。
「そうだね。
これは確かによくできていて、
観ていてまったく飽きることがない、
ずっと引きこまれっぱなし」

----ふうん。
確か、第二次世界大戦で
ナチス・ドイツが編み出した
暗号<エニグマ>を
みんなで解くって話でしょ。
「(笑)それはそうなんだけど、
もし、それだけの話だったら
ここまで騒がれることにはならなかったと思うな。
やはり、この映画のオモシロさは
ベネディクト・カンパ―バッチ演じる
主人公アラン・チューリングのキャラにある。
自分を天才だと自認する人にとっては、
そのレベルに達しない人は
はっきり言って無能。
プロジェクトから彼を外すことになんの痛みも感じない。
つまりはクビを宣告。
人から見ればどんなに傲慢で非情に見えようともね」

----うわあ。
いやな性格だね。
「(笑)ぼくら凡人にとってはね。
でも、この映画はそれだからこそオモシロい。
だれもが感情移入できる人、
あるいは人格者の映画なんて
いくらでもそのあたりに転がっている。
普通には観ることができない”怪物(モンスター)”だからこそ、
映画は異様な輝きを放つ」

----ふうむ。
ところで
<エニグマ>の仕組みは分かったの?
「いや、
正直言ってよく分からない。
でも、それはそれでいいんだと思う。
この天才アラン・チューリングが現れるまで
だれも解けなかった暗号が、
こんな2時間足らずの映画で
観ている方に伝わるはずもないからね」

----そりゃそうだ。
ニャるほど。
だから”エニグマ”の秘密ではなくて
“天才科学者”の秘密…ってわけだニャ。
もしかしてそれは
キーラ・ナイトレイ演じるヒロインとの恋?
「う~ん。
それこそ“秘密”。
それはなぜ、このアラン・チューリングの存在が
戦後長い間世に知られないままだったか?
という
誰もが抱く根本的な疑問とも関わってくる。
<怪物>でさえも隠さざるを得なかった<秘密>
そして、それがいまこうして
語られることにも
ある大きな意味がある。
時代の変遷によってやっと
日の目を見ることができるようになったあることとね」

----いつものように、
それがニャにかは言えないんだよね?
「もちろん。
でも一言。
ここ数日、日本で大きな話題になっている
あることと関係しているよ。
そういう意味でも、
今の時代だから作られた映画だね」

----う~ん。ニャんだろう?


フォーンの一言「この<エニグマ>、暗号を解いても
しばらくは敵の作戦を止めず、
多くの人が死んだらしいのニャ」身を乗り出す

※「それは暗号を説いたことがバレないように。
これも国からすると知られたくない<秘密>というより<秘話>。
分かるけど、でも複雑な気持ちだ度

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