人口減産めぬ現実

日本は今年(2005年)から人口減に転じたと、新聞で大々的に取り上げられた。「人口減産めぬ現実」は朝日新聞(浅し新聞は間違)の1面トップの大見出し。世界多しといえども、戦争もせず経済が栄える中で人口減になったのは、史上初めてではないだろうか。先進国は全体に少子化傾向にあるが中でもトップを切った。しかも、政府やメディアは1ヶ月前までは、2007年から減少すると予測してきたから、はやりの言葉で言えば「人口減の前倒し」か。
朝日はいまさらながら大げさすぎるし、しかも原因を社会全体のせいにしている。まずは自らに目を向けてほしい。
日本は世界の実験室とかねがね考えてきた私は同様なことがほかにもいろいろあるので驚かなかった。むしろ報道姿勢に問題を感じた。
今の流れで行くと、5年もしないうちに、誇ってきた平均寿命も止まり、短命に向きが変わるだろうと考えている。他との調和も考えない極端な経済成長の一元論で子供から老人いたるまで命や生活を犠牲にしてまで、がむしゃらに突っ走る日本は人口が減ったり寿命が短くなるのは、ごく自然ではないだろうか。人口減の原因を経済に求め、子供手当てなど対策を考えているようだが、その人たちの倫理観を問いたい。どんな時代であれ、親は子供には自分より幸せになってもらいたいと願って子供を生む。あの大変な戦中・戦後だってその希望があり人口は増えた。はるかに豊かな現在将来に希望が持てないでいるのであって、現実把握が浅すぎる。だから対策を立てっても結果は出ないのは当然だ。
世界の実験室は今後もいろいろ結果を出して見せてくれるだろう。「超先進国」と揶揄したくもなる。大きな天罰がない限り自らはブレーキをかけられないのだろうか。
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