ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

キャッチコピー

2006年02月24日 22時06分31秒 | 仕事

仕事柄、
雑誌のグラビアやポスターを見た時に
一番最初に目が行くのがキャッチコピーだ。
その作品で伝えようとしていること、
それを短い言葉で言い表そうとするとこうなるのかと
感心しながら眺めたりするのは、
僕の数少ない静かなリラックスタイムのひとつだ。
(職業病とも言えるかな)
たまに電車に乗ると
ポスターをしげしげと眺めてしまう。
JRのポスターはさすがに能力の高いプロが携わっているのだろう。
見ているとほんとに旅に出たくなる。
そうそう
昔、大学の頃山登りの同好会に入っていてね、
僕が4年の時に作った会員勧誘のポスターの言葉が、
10年ぐらい後に久しぶりに大学を訪ねた時にも
ポスターにそのまま使われていて、
うれしかったことがあったなあ。
今でも覚えているそのコピーは、

「風のささやく高原で 
  せせらぎの心地よい渓谷で 
   ふと立ち止まった時間を 
    何に使うかは あなたの自由です」

最近は、
そのあたりの脳細胞を仕事に使っている。
チラシやポスターのタイトル、
パンフレットの副題
さまざまな資料のコピー製作をする。
これは、製作課程がちょっと面白い。
資料を読んで、
また絵を見て言葉をつむぐのだ。
印象を言葉にする過程で、
発想の出発点をどんどん変えることで、
見る側面をがらっと変える。
上から下から、
表から裏から眺め尽くすわけだ。
これは、脳の柔軟性を鍛えるのに
とても有効な方法だと思う。
任天堂DSと違って安上がりの脳トレーニングなわけだ。

このブログのタイトル
「ハブ ア ナイス doi!」も僕のお気に入りのひとつ。
ここにたどり着くまで
「ランニング ドイアリー」
(ダイアリーのもじりです。念のため)
とか、
「いったいどこのドイクン」
なんてのも考えたんですよ。
まあ中でいっちゃんベタでないのを選んだつもりなんですがね。
最近はどこかで無断に使われたりしないかと少し心配しています。
別に実用新案を取得しているわけでもありませんが、
無断使用を見かけた人はご一報くださいね~。

おっと、忘れるとこだった
「荒川静香選手、おめでとう金メダルトリノ~」
最悪のコピー見本です。スンマソ


音楽と映像

2006年02月24日 00時51分09秒 | 音楽

体調を整えるため
トレーニングをひかえて体を休めている今の間に、
iPodに新しい曲をため込んでおこうと
せっせとTUTAYAに通っている。
最近、ランキングの棚を支配しているのが

倖田來未

12週連続新曲をリリースするという、
とてつもないことをしており、
曲名を憶える前にもう次の曲が出るという状況になっている。
だから、良い曲なのかそうでないのか、
世間の評判をチェックするヒマもなく
次々とリリースされてくる。
そんな彼女の勢いに気圧されて、
他のアーティスト達も
今はおとなしくしている方が得だとばかりに
曲を発表しないで、
ヒットチャートを静観しているようにさえ思える。

また、
いつしか新曲にはPVが欠かせない時代になっており、
そんな時代も彼女の才能の後押しをしているね。
音楽が映像を連想させ、
映像が音楽を連想させる。
いまや、音楽は耳だけではなく
目でも感じる時代。
歌は世に連れ、世は歌に連れって言葉があったけど、
さしずめ

歌は絵(映像)に連れ、絵は歌に連れ 

ってとこやね。

音楽の趣向はガラっと変わるのですが、
最近興味のあるのが、
現代音楽の天才作曲家といわれる武満徹の音楽だ。
没後10年を機に
各地でコンサートが開かれ、
新聞雑誌の音楽コラムにも
彼の天才振りをたたえる文章が頻出している。
ある評論家は、
緊張と緩和を主体とする名曲群とは一線を画した技法に貫かれた
彼独特の音楽感について書いていた。
実は、僕は彼の音楽を、
1曲を除いてはまったく知らない。
その1曲というのも、
曲の名前すら知らない。
では、なぜ彼の音楽に興味があるのかというと、
その1曲を映像で覚えている。
名前もストーリーも憶えていない
NHKドラマの中で、
山口瞳が下町を訪ね歩くシーンがあって、
その時に流れていたのが武満徹の曲だった。
その時のドラマの最期に流れるテロップで、
初めてみたその作曲家の名前
「たけみつ とおる」を
最近まで「むま とおる」と
勘違いして憶えていたので記憶に残っているけど、
ほんとにドラマの名前すら憶えてないのに
作曲家の名前だけそうして憶えていたのだから、
よほどそのときの曲が印象に残ったんでしょう。

今や、日本の音楽史は
彼抜きでは語れないだろうというほど、
稀有な才能を持った作曲家だったということは、
今はなんとなくわかっている(つもり)。
だから、通の人にこの話をすれば、
「ああそれは○○という曲ですよ」と
即座に答えが帰ってくるのかもしれない。
でも、それじゃあ面白くない。
手当たり次第に彼の曲を聞いていって、
突然その曲に巡り会ってみたいのです。
もしかしたら、それを聞いた時に
そのドラマのタイトルを思い出すかも知れないじゃないですか。
そんな音楽との出会いも面白いなあって、
TUTAYAのレンタルコーナーで
「倖田來未」のエロいジャケットを見ながら、
音楽と映像の関係について、
鼻の下を伸ばしている、
いや考察をしている今日この頃なのだあ