古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その十五

2012年02月11日 09時23分36秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

地震津浪の記第四ページ(上の写真の三行目四行目)

解読    おだやか成る風情なれば、もはや昨日にて事済しと心

     得、持出世し荷物持返るも有り、尚用意して持出す

読み方  穏やかなる風情なれば、最早昨日にて事済みしと心

    得、持ち出しせし荷物持ち返るも有り、尚用意して持ち出す

解説  「おだやか成る」・・・「於」は「は」の変体仮名。「多゛」は「た゛」の変体仮名。「可」は「か」の変体仮名。「成る」は宛て字で、「穏やかな」と言う形容詞です。 「風情」・・・ふぜい。おもむき・様子・具合。 「奈連ば」・・・なれば。 「も者や」・・・「者」は「は」の変体仮名。最早。 「昨日」・・・「昨」は少し難しいです。 「事済し」・・・事済みし。事が終わった。 「心得」・・・合点して。承知して。 「持出せし」・・・「世」は「せ」の変体仮名。ここは「持ちだせし」ではなく、「持ち出し」せし。持ち出しをした。 「用意」・・・「意」は判読困難です。 「天」は「て」の変体仮名。 「持出す」・・・「す」は「春」の変体仮名。


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