古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その七十九

2012年04月14日 06時40分57秒 | 古文書の初歩

 
 
 
 
 
 
 
地震津浪乃記第二十ページ(上の写真の一行目二行目)

解読 海上にても海底吹キ出る所ハ、海水泥の如く海底より泥土

 砂石を吹上ゲ舩底に丁ると云。又吹出さる所ハ海水常の如く

読み 海上にても海底吹き出る所は、海水泥の如く海底より泥土

砂石を吹き上げ船底にあたると言う。又吹き出ざる所は海水常の如く

解説 この行には「海」という字が四つ出ますが、それぞれ微妙に書き方が異なります。二、三四番目の字は、今まで出た「海」と同じ崩しですが、一番目の「海」の旁『ツクリ』が少し違うのでまごつきます。 「海上にても」・・・船に乗って海上に居ても、海底で噴出している場所は、海水が泥の様に濁り、底から泥土・砂石を吹き上げて、船底にあたると言う話である。 「丁る」は「あたる」と読みます。 「吹き出さる所」・・・「出ざる」と「さ」に濁点の書き洩れだと思います。吹き出していない場所はいつもの様に平穏である。


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