古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

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第五章 浦證文・その十三

2011年07月31日 09時59分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

上の写真のはじめから(浦證文第七ページ)

解読

 濱着口上書ヲ以届出候付不取敢舩中

 見分之上残荷物縄張封印御米

 積合ニ付別而厳重ニ取締り申付

読み方

 濱着口上書を以て、届け出候に付き取り敢えず船中

 見分(けんぶん)の上、残荷物縄張り封印、御米

 積み合いに付き、別けて厳重に取り締まり申し付け

解説 「濱着口上書」・・・濱ちゃくこうじょうしょ。遭難した船が入港(濱へ着く)した時に、役所へ提出する事情説明の届け書き。「着」・・・難しい崩し字です。 「不取敢」・・・取り敢えず。 「見分」・・・検分。検査して確かめる。 「残」・・・崩し難解です。 「別而」・・・わけて。而は「て」。

 

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第五章 浦證文・その十二

2011年07月30日 10時36分26秒 | 古文書の初歩

 

 

 

上の写真の四行目から(通算六ページ)

解読

 (差)出し村役人共も乗組右沖合江罷越シ

 御用物積合有無相尋候處前断之通

 御米積合有之段申立精々漕方手配

 取計同日六ツ時頃湊内江漕入候處

読み方

 差し出し、村役人共も乗り組み、右沖合へ罷り越し

 御用物積み合い有無相尋ね候処、前断の通り

 御米積み合いこれ有る段申し立て、精々漕ぎ方手配

 取り計らい、同日六つ時頃、湊内へ漕ぎ入り候処、

解説 「罷越」・・・まかり越し。謙譲語。お出でになり。 「御用物」・・・藩の荷物。 「有無」・・・この「有」も読みにくいですが、すぐ左に「有之」と比べると、結局同じ文字だとわかります。 「相尋」・・・「尋」も形で覚えましょう。 「前断之通り」・・・前に説明した様に。

 

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第五章 浦證文・その十一

2011年07月29日 09時28分03秒 | 古文書の初歩

 

 

 

上の写真のはじめから(通算六ページ)

解読

 同日九ツ時比當浦金山沖へはしり寄候付色々

 招印ヲ上ケ候ヲ遠見御番所より見受候段

 浦方へ知らセ来候付早速漕舩数艘差

 出し、

読み方

 同日九ツ時頃、当浦金山沖へはしり寄り候に付き、色々

 招き印を上げ候を、遠見御番所より見受け候段、

 浦方へ知らせ来たり候に付き、早速漕ぎ船数艘差し

 出し、

解説 「九つ時」・・・十二時(昼)。 「比」・・・頃。 「はしり寄候付」・・・舟扁に風と書いて「はしる」、舟が帆走する事。漢字が出ないのではしりと書いています。寄りの次の候は二回目ですが、こういう候も有ります。 「色々」・・・難解字です。 「招き印」・・・救助要請の旗じるし。 「遠見御番所」・・・異国船など警戒の為、高台から海上を遠めがねで監視している所。藩の役所であるから、御番所と御をつける。 「より」・・・合成語。 「見受候段」・・・受と段の間に候が有ります。 「浦方」・・・浦の役人、この場合、大嶋浦庄屋。 

  

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第五章 浦證文・その十

2011年07月28日 09時11分33秒 | 古文書の初歩

 

 

 

上の写真の四行目から(通算五ページ)

解読

 (取)繕飛汐風ニ随ひ地方江近寄度はしり

 居候處同夜半比より辰巳風ニ相替り同廿二日

 朝ニ相成り地山見受風波も追々相和らき

 候付一同被得力をはしり寄り候處登り汐ニ而

読み方

 (取り)繕い、汐風に随い、地方へ近寄せ度くはしり紛れ

 居り候処、同夜半頃より辰巳風に相替わり、同廿二日

 朝に相成り、地山(じやま)見受け、風波も追々相和らぎ

 候に付き、一同力を得られ、はしり寄り候処、登り汐にて

解説 破れた帆など修繕し、「取り繕ひ」・・・「飛」は変体仮名の「ひ」。 「地方」・・・じかたと読む。陸地の方。 「舟」偏に「風」と言う字は「はしる」と読む。舟が帆走する事。ここでは漢字が出ませんので、「はしる」としています。 「比」・・・頃(ころ)。 より・・・合成字。 辰巳風・・・南東の風。 「廿二日」・・・一日に見えますが、前ページの廿一日と比べて見て下さい。 「朝」・・・難解文字。「被得力を」・・・力を得られ。 「はしり寄り」の次に候と言う字が有るのに注意。 「登り」・・難解。

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第五章 浦證文・その九

2011年07月27日 09時58分24秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

上の写真の古文書のはじめから(通算第五ページ)

解読

 相見江不申弥助命も難相成一同神仏而巳

 相祈罷在候處風波少々相和らき候付

 夜中之儀方角相分り兼候得共破帆取(繕ひ)

読み方

 (地山一円)相見え申さず、いよいよ助命も相成り難く、一同神仏のみ

 相祈り罷り在り候処、風波少々相和(やわ)らぎ候に付き

 夜中の儀、方角相分かり兼ね候らえども、破帆取り(繕い)

解説 「弥」・・・いよいよ。 「難相成」・・・下から返って「相成り難く。 「而巳」・・・「のみ」と読む。 「罷在」・・・まかりあり。丁寧語。「神仏にのみ、祈って居りましたところ。 「和らき」・・・やわらぎ。 「夜中之儀」・・・夜中の事とて。 「方角」・・・方面に見えるが、方角。

 

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