古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

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第七章 異国舩騒動・その七

2011年09月30日 08時51分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第三ページ(上の写真の三行目から)

解読

大嶋浦遠見番より注進申出候

趣、右者何連之浦へ可致漂流

読み方

大嶋浦遠見番より注進申し出で候

趣(おもむき)、右は何れの浦へ漂流致すべき

解説 「遠見番」・・・読みにくいですが、前に出ています。その次は「より」。 「注進」も難しいですが、前に出ています。「進」はこういう崩し方になります。 「申出」の次の縦棒は、「候」です。候で終わらずに、次行の上「趣」へ繋がります。「そうろうおもむき」。 注進してきた事柄。 「右」の下は「者」です。「右は」と読みます。 「何連之浦」・・・「何」の次は「連」で「れ」の変体仮名。「いずれの浦」。どこの浦へ。 「可致漂流」・・・「漂流致すべき」。 前ページでは「漂着」となっていました。

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第七章 異国舩騒動・その六

2011年09月29日 09時29分15秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第三ページ(上の写真の始めから)

解読

昨十四日未下刻頃口熊野水崎沖ニ

異国舩躰之舩致漂流候趣

読み方

昨十四日、未(ひつじ)下刻頃、口熊野水崎(みさき)沖に

異国舩体(てい)の船漂流致し候趣

解説 最初の字は「昨」で、左側へはみ出して隣の「異」へ重なっています。 「十四」の次は「日」。 「未下刻」・・・午後三時。 次の字は「頃」です。「比」と書いて「頃」と読ませる場合も多いようです。 「水崎」・・・「崎」は読みにくい字です。現在の「潮岬」で第一、第二ページでも出ました。 「異国舩躰」・・・「異」は己の下に大と書く異体字です。「舩」も船の異体字。 「躰」・・・この躰の崩しを見ると、現在の「体」の字が出来た過程がよく分かります。 「致漂流」・・・漂流致し。 「漂流」の次の縦棒は「候」。 最後は「趣」・・・様子・事情。

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第七章 異国舩騒動・その五

2011年09月28日 12時08分03秒 | 古文書の初歩

異国舩騒動第二ページ(上の写真の署名欄)

解読

                小嶋弥左衛門

      八月十五日未上刻出郡御役所

            三ツ印證文十六日夜

            寅刻到着

読み方

                 小嶋弥ざえもん

      八月十五日未(ひつじ)上刻、郡お役所を出る

            三つ印證文、十六日夜

             寅の刻到着

解説 読み方としては、超難しい部分です。 「小嶋」の「嶋」は三行目「大嶋」の「嶋」と同じ崩し方です。 「弥」は何とか推定出来ます。 次の「左」も何とか分かります。「左」の中の「エ」の部分が右へ上がっているので「左」です。 その下の点が「衛」で、最後が「門」です。 次の行「八」の次は「月」。十の次は「五」。「五」の崩し方は大体こんな形になります。次は「日」。「月」よりも短くなります。 「未上刻」・・・午後一時半頃。 次は「出」で文書を出状した事。 最後は「郡役所」。 「三つ印」・・・印の数で重要度を表します。 次は「證文」。 その下は「十六日夜」。 最後の行一番上は「寅」の崩し字と言うよりは、略字のような符号のような文字です。 次は刻(時間)で午前四時頃になります。 最後は「到着」。 この部分は、文字も小さく、崩し方もひどく、上の写真ではほとんど判読は不可能と思われます。お許し下さい。

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第七章 異国舩騒動・その四

2011年09月27日 10時00分09秒 | 古文書の初歩

 

 

 

異国舩第二ページ(上の写真の五行目から)

解読

何連之浦へ漂着致候儀も難

計候間、仍之為心得申越候、以上。

読み方

いずれの浦へ漂着致し候儀も計り難く

候間(そうろうあいだ)、之によって心得させ、申し越し候。以上。

解説  「何連之浦」・・・いずれの浦、「何」の次は「連」で「れ」の変体仮名です。 「浦へ」・・・「浦江」と書く事が多いですが、ここでは「浦へ」と仮名で書いています。 「漂着」・・・「着」も読むのは難しいです。 「致」・・・難解文字です。 その下の点は「候」。 最後は「難」、次の行の頭に「計」と続いて、「はかり難く」と読みます。 「計」の次の縦棒は「候」です。 その下は「間」、四行目の一番下の「間」と同じ字です。 「仍之」・・・「これに依って」と読みます。「依之」と書く場合も有ります。 「為心得」・・・心得させ。「心」の次の「得」も難解。ここは「心得のため」と読む人もいます。  「申越」・・・これは何とか形で分かります。「申」の字はアルファベットのPのような形になります。 その下に点の「候」が有り、最後の縦棒の下が左へ刎ねているのが、「以上」です。 この二行はとても難解でした。

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第七章 異国舩騒動・その三

2011年09月26日 09時51分13秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第二ページ(写真の三行目から) 写真が少しマシになりました。

解読

大嶋浦遠見番より注進申出候

趣、大森十郎兵衛方より申来り候間、

読み方

特に難しい読みはありません。

解説 「大嶋浦」・・・「嶋」は慣れないと読みにくいです。 「遠見番」・・・「遠」の崩しは最も読みにくい崩し字の一つです。形で覚えて下さい。下についている「一」はしんにょうです。「見」も絶対読めませんが、文書の内容から「遠見番」と読めるようになります。海防のため、高台から遠めがねで異体の船などを監視する番人の事です。 その下は「より」の合成文字。 「注進」・・・「注」はまだしも、「進」は最も読みにくい崩し文字の一つです。 「申出」の次に小さく「候」があります。 四行目一番上は「趣」です。二行目一番下と同じです。内容・事情。 「大森」・・・「森」の崩しに注意。 「十郎兵衛」・・・「じゅうろべえ」。この「郎」はちょっと読みにくい、「十」の下に他の字が入っているようにも見えますが、習った通り「十郎」とします。 「兵衛」・・・「兵」はひらかなの「そ」のような形で、「衛」読めませんが、「兵衛」とセットで覚えましょう。 「方」の下に小さく「より」が有ります。 「申来」の次に小さく「候」が有り、一番下に「間」が有ります。「間」も形で覚えましょう。

 

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