古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十四章 新池を開く 其の二十一

2015年08月31日 07時10分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第五頁、上の一~二行目

 

解読 上村百姓衆中指支

    損失何等さゝゐ之義

読み 上村『かみむら』百姓衆中差し支え

    損失何ら些細の義

 

解説 「上村」・・・「田並上村」の事。 「百姓衆中」・・・『ひゃくしょうしゅうじゅう』。上村の百姓全体。「衆中」が難しい。 「指支」・・・指し支え。「指し」は宛て字です。「差し支え」と同じ。「指」も読むのは困難です。 「損失何等」は何となく解ります。損失など。 「さゝゐ」・・・ヒラカナで書いていますが、「些細之義」・・・少ない事。「ゐ」は旧仮名遣いで使用した字です。現在ではほぼ使われていません。元の漢字は「為」。 上村の百姓の損失は少ないとのこと。

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第四十四章 新池を開く 其の二十

2015年08月30日 05時30分48秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第四頁、上の七~八行目

 

解読 右上村領内江当村与り

    新池御普請願出候ニ付

読み 右、上村領内へ当村より

    新池後普請願い出候に付き

 

解説 「右上村領内江」・・・右の通り、田並上村領内へ。「江」が「口」に見えます。 「当村より」・・・田並浦から。「与り」・・・「与」はヒラカナの元字で「よ」。 「新池御普請」・・・新しい潅漑用の池を作る工事。「池」も流れで読む字。 「願出候ニ付」・・・「願出」も読みにくい。 「候」も流れで読む。 

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第四十四章 新池を開く 其の十九

2015年08月29日 07時31分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第四頁、上の五~六行目

 

解読 一、溝地之内、田地少ク田人ニ者

    地替り相立可申筈。

読み 一つ、溝地の内、田地少なく田人には

    地替わり相立ち申すべき筈。

 

解説 「溝地」・・・溝になる土地。 「田地少ク」・・・溝の用地には水田が少なく。 「田人ニ者」・・・田人には。耕作者にとっては。「ニ者」が読みにくい。 「地替り」・・・農地の交換。 「相立」・・・『あいたち』。交換が成立する事。 「可申筈」・・・申すべき筈。交換が成り立つ筈であります。「可申」・・・小さく書いていて読みにくい。

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第四十四章 新池を開く 其の十八

2015年08月28日 06時33分55秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第四頁、上の三~四行目(行目がはっきりしませんが)

 

            解読 一、池溝床田畑傷損失

                 溝引高迷出可申筈ニ候。

            読み 一つ、池溝床田畑傷み損失

                 溝引き高迷い出申すべき筈に候。

 

解説 難しい言葉が多く、解説は困難ですが、推量で進めます。 「池溝床」・・・「池溝」は池本体及び水が流れ出る溝のこと。「床」は川底の意味があるので、この場合は、池や溝の底になる部分の事。「溝」は読めません。 「田畑」・・・池の底になってしまう田や畠の事。 「傷損失」・・・池として提供する田畑の損害。(収穫が出来なくなる事の損失。)「傷」も読みにくい。 「溝引高」・・・池から溝を通じて水を引く代金。使用料か?。「溝」は前行に続き二度目です。こちらの方が解りやすい。 「迷出」・・・「迷」は「まどう(疑惑)」との混同から「償う(弁償する)。」と解釈します。弁償を申し出る。 「可申筈ニ候」・・・損失を弁償する筈であります。「ニ候」は読めませんが推定です。

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第四十四章 新池を開く 其の十七

2015年08月27日 08時13分51秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第四頁、上の一~二行目

 最初から読み辛くて申し訳ありません。現物も読みにくいのです

 

解読   弐千本よ植付有之、当時償立外山ニて

       木替り相立可申筈ニ候。

 

読み    二千本余植え付けこれ有り、当時償い立て外山にて

       木替わり相立ち申すべき筈に候。

 

解説    この辺りは読むのは無理です。串本町史の解読に拠ります。 「弐千本よ」・・・「よ」はヒラガナで書いていますが、「余」・・・余り。あまり。二千本以上。 「植付有之」・・・これも読めません。植え付けしているが。 「当時」・・・「当村」とも見えます。 「償立」・・・償い立て。弁償。補償。水没する杉の木の補償をすること。 「外山ニて」・・・他の山林によって。 「木替り」・・・替わりの木。補償の木材。 「相立可申筈」・・・補償が出来る筈。

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