ウクライナ情勢はロシアの勢いが無く膠着状態となるかもしれない。
原油は相変わらず強調。株式も戻りを試す展開となっている。
日経平均は30795(高値)→24681(安値)→28338(週末高値)となり半値戻しは達成。
NASDAQ総合は16212(高値)→12555(安値)→14194(先週末)。
日本もアメリカも指数はほぼ似たような展開。
今後はウクライナが落ち着いたとしても元の世界に戻る訳ではなく、必ずゲームチェンジが行われるだろう。
例えば再生可能エネルギーやEVなどはロシアと中国の天然ガスやレアメタルが普通に供給される前提で推進されていたと思う。
しかし、ロシアの原油や天然ガスはそう簡単に戻らない。ロシアがウクライナを撤退してプーチンが力を失い、戦後の補償としてロシアが分割されるような未来が見える。そこで権益を得た人間が輸出を再開できれば商品価格は安定するかもしれないが、それまでにかかる時間は相当長い。現状のままでは世界のマーケットにロシアがアクセスすることは簡単ではない。
となると、現状の経済を維持していこうという流れが出てくるかもしれない。EVではなくガソリン車。ガソリン車のCO2を削減する方策を考えようなんて言う考え方が出てきても可笑しくない。
EVはもともとEU諸国のメーカーが燃費やCO2削減などで特にディーゼルエンジンが勝てず、全く新しいカテゴリーを作りそのスタンダードを取りに行った故に普及させようとしている。
要はドイツがロシアからの安い天然ガスを輸入し作り出した電力でクルマを動かすことにより、ガソリンよりも」CO2を出さずに走行できるとして普及させようとしたものだ。
ロシアのガスが入ってこなくなったドイツは原発も捨ててしまっている。そうなれば、電力価格はこれまでより大幅に高騰することは必定だ。これでEVを普及させることができるだろうか。
手元に資料が無いが確か日本の車の半分がEV化した場合、平均的な原発が10基は必要となることが言われていたと思う。このような世界情勢となるとこれまで半ば悪と捉えられていたものでも使わざるを得なくなる。
何かを得れば、何かを手放さなくてはならない。全てを得ることは出来なのだ。
1カイ2ヤリの世界では全く関係ないと思っていますが、今後数年のスパンで考えると脱炭素の流れは変わらない。ただ思想として石油石炭を悪、電気はクリーンだというのも変わってくる。
石油石炭を利用してそこから出るCO2を抑え込めるプラントや技術が脚光を浴びる場面が来るように思えてならない。日揮みたいなところが良さそうに見えます。しかし、プラントの企業はコスト管理が難しく失敗すると巨額損失が待っている。それを如何に読むかかな?
あとは先週書いたロッキードマーチンは相変わらず気になっています。
元気出して行こう!