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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

ワラビーズとオールブラックス

2015年10月18日 13時46分46秒 | 一般的英語学習

昨日は肌寒い一日でしたが、今日は一転して秋晴れの暖かい陽気ですね。

今日もラグビーに関する話を少しだけ。

金曜日(10月16日)に会社で、職務上、シドニー在住のオーストラリア人(女性)の弁護士とメールでやりとりする機会がありました。

以前にメールで数回彼女と交信したことはあったのですが、本格的に仕事でやりとりするのは金曜日が初めてなので、仕事の要件を書いたあと、『現在ワールドカップラグビーがイングランドで開催されているが、今回のワールドカップでは、Wallabies (ワラビーズ、ラグビーのオーストラリア代表)がAll Blacks (ラグビーのニュージーランド代表)と決勝で対戦する可能性が高い。Wallabies が優勝することを祈っている。日本代表チームは、貴国人のジョーンズ ヘッドコーチのもと、3勝したにも関わらず、予選敗退だが。』と書いたところ、チャットのような速さで間髪をいれず、『Cherry Blossoms (日本代表)の試合は4試合とも(TVで)観戦した。いい試合だった。』との返事が来ました。 

Wallabies はご覧の写真のように、黄色と緑の『日本の急行電車』のようなユニフォームで有名です。(アウェーの試合の時はこのユニフォームを着ない時もあるが。)

また Wallaby (ワラビー)とはオーストラリア原産の小型のカンガルーのことです。 L(エル)が2つ入り、綴りが難しくて、中々覚えられませんが、もともとはオーストラリアの原住民アボリジニの言葉です。

普通のカンガルーとワラビーは生物学的な違いはなく、体重が25kg以下のカンガルーを総称してワラビーと言うんだそうです。

シドニー近郊でも車で1時間ほど走れば、野生のワラビーは普通に見かけます。もともとカンガルーはネズミの一種で、そういえばどこかネズミに似ていますね。非常に可愛い動物ですが、ラグビー オーストラリア代表のプレースタイルは非常に獰猛で、Thylacines (オーストラリア原産のフクロオオカミのこと。タスマニアン・タイガーと言った方が皆さんご存じかもしれない。)にチーム名を変えた方がよいかもしれない。

ちなみに、Thylacine は猫の性質も持ちながら(だからタスマニアン・タイガーともいう)、オオカミでありしかもカンガルーのような子育てのための袋を持つ有袋類(Marsupial)でもあるという不思議な動物で、ワラビーなどを捕食して生きてきましたが、1936年を最後に絶滅したと伝えられています。

話は横にそれましたが、ニュージーランド代表のAll Blacks の由来は単純で、ユニフォームが黒だからですが、胸にある葉っぱのエンブレムはSilver Fern と呼ばれ(銀羊歯)、要はシダの一種ですが、ニュージーランドの国章です。

しかし、ニュージーランド代表を最も特徴づけているのが、試合前のウオー・クライ(war cry)です。

 

これはニュージーランドの原住民のマオリ族がいくさの前に士気を鼓舞するための儀式、というか、雄たけびです。

アングロサクソン系の国家はアメリカやオーストラリアのように原住民を迫害・差別してきた国が多いのですが、ニュージーランドは早くから原住民のマオリ族との融和をはかり、またジェンダー・イコーリティも早くから進めてきた国です。

女性の参政権は世界で一番早く、1893年に認められました。一つには資源が少なく、人口も少ない(現在でも4百万人を少し超える程度)ので、国内で一致団結して色々な人の能力や才能が発揮出来るようにしないと、国家として成り立たなかった面があります。元首(未だに形だけですが、英国のエリザベス女王)も女性、総督(女王の名代でニュージーランド在住)も女性、首相も女性、国会の議長(ニュージーランドでは日本と違い一院制)も女性だったこともあります。

 

話を元に戻し、先ほどのオーストラリアの女性弁護士とのやりとりですが、ラグビー日本代表は、主に海外では Brave Blossoms とは呼ばれずに、Cherry Blossoms と 呼ばれているらしい。それはそうで、Brave と Blossoms では英語では相性 (コロケーション)が悪く、Brave Warriors や Beautiful Blossoms なら分かるが、英語の感覚では Brave Blossoms では『花は美しかったり、愛らしかったりするものなのに、勇敢とどう結びつくんだ。』ということで、違和感があるのでしょう。どうやら、Brave Blossoms は桜の花に一種の潔さやそこから派生しての武士道などを想起することが出来るメンタリティを持つ日本人だけの『和製英語』かもしれませんね。

ちなみに僕はBrave Blossoms の方が好きですが。。

まあいずれにせよ、オーストラリア人の彼女が、Brave Blossoms にせよ、Cherry Blossoms にせよ、我が日本代表の試合を全部観て、感動してくれたのは非常に嬉しいことです。

ラグビーの世界ランキングは目まぐるしく変わり、現在日本はついに世界ランキング10位です。

一方、All Blacks は現在1位、Wallabies は2位です。ワールドカップの決勝で両チームが当たれば文字通り世界の頂上決戦です。

彼女に、『Wallabiesが世界一になればいいね。』と返信すると、またチャットのような速さで返信がありました。

『私の夫はニュージーランド人で、All Blacks の熱狂的ファン。決勝で両者があたると、どちらを応援するか、悩んでしまう。』

 僕は、『 家庭が無事で平穏でありますように。』と返信して、交信を終えました。。。

彼女とは、火曜日(10月20日)に電話会議を行いますので、独特で懐かしくもあるオーストラリア英語が聴き取れない、などということがないように、今から耳を慣らしておきます。

 

 

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