あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

天才と博士と数式と ⑫

2020-01-29 17:30:26 | 天才と博士と数式と

写真は2019/5/296/1

「レブンアツモリソウ咲く礼文島とゆったり楽しむ利尻島4日間」

写真上:礼文島澄海岬(すかいみさき) V字形の波が珍しくて美しい

 

 

  このブログでは「韓国天才少年の数奇な半生」(大橋義輝、共栄書房、2011)を参考にミステリーを書いていますが、年齢が微妙に違ったり、話が前後するところがあるため、キム・ウンヨン年表を作ってできるだけ時系列に沿う形にし、年齢はウンヨンが産まれたとされる1963年→0才、1964年→1才…と表記することを御了承ください。

 

 

  前回は著者が初めて訪韓したときに、あれほど有名となったウンヨン君の消息を、父親は取材拒否、周囲の人たちは黙ったりはぐらかしたり、メディアさえ追跡を諦めた、という状況でした。

 

 

  ところが第2章の4「ウンヨンが再び世間を騒がした理由」では、まず古ぼけた新聞記事が掲載されています。コピーのためなのか、文字も写真も不鮮明ですが、これは1979/9/12付け東亜日報です。内容は「神童と騒がれたウンヨン(16)が韓国大学検定資格に下位で合格した。…ウンヨンは凡才になった」と伝えているようです。

 

 

  試験の体力テストでは、100m走:15.8秒、ボール投げ:45m、懸垂:2回…で31(100点満点)。また筆記テストでは、国語:60、英語:60、社会60、地学:62.5、音楽:64、美術:92、商学:48、体育:80…で平均点65点となっています。

 

 

  後で父親は「息子はあえて『白紙の状態で自分の力を試したい』と、得意な数学や物理をはずし、商学・地学を選択した」と話したそうです。だけど同時に「…(そのうち)ソウル大学に合格させ、西ドイツに留学させる。…核物理学の研究テーマを学ばせる」とも言っているのです。

 

 

  どうも納得しかねる話です。そもそも1970(3回目TV出演の1年前ですが?)にアメリカ宇宙局(NASA)から招待され、コロラド州立大学で大学・大学院に通学し、修士・博士の学位を終了しているのに(後述)、なぜ韓国で高校入試資格検定や大学入学資格検定を受験する必要があるのでしょう? また誰だって得意な科目を受け、高得点で良い大学に入りたいと思うのに、なぜ数学・物理をはずしたのでしょう? 父親の説明も矛盾だらけです。なによりかつて数学の天才と言われたのに、失意とかコミュニケーション不全などでこれほど学力が低下するものでしょうか?

 

 

  さらにさかのぼった消息や事実が出てくるのですが、出典は明記がなく、不明のようです。以下は本文の話をもとに作った年表です。

 

 

1970~:アメリカNASAの招待で、コロラド州立大学・大学院で学び修士・博士の学位を修了

1971/8/23(8):フジテレビ最後の出演

1975 :NASAの専任研究員を務める

1977:韓国高校入学資格 検定合格

1978:突然韓国に帰国 「友達も同僚も親しい人がいない」という理由

1979:大学入学資格検定を受験 体力テスト(※これが新聞記事になった。だけど訪韓時に訪ねたソウル新聞社週刊局次長の朴記者の話が1979年になっているよ?)

1980:大学入学資格検定を受験 筆記テスト

1981:ギネス削除

1983(20):大橋氏が初回訪韓

 

  年代のつじつまが合わなくて、かなり悩みました。人の話では思い違いや聞き間違うは当然ありますけれどね~。これによると最後のテレビ出演時にはすでにアメリカから招待されていたし、NASAに勤務している時に韓国高校入学資格を受験し、ソウル新聞社の朴記者は東亜日報の記事を全く知らなかった、ということになるのですが…。

 

  *** 続く ***

 

  

 

 

 

 

これは ハマナス

 

 

 

 花たちの名前は後で調べるね~

 写真下:北のカナリヤパーク  吉永小百合さん主演の映画が撮影された

 

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鐘の音なのか、金の音なのか?

2020-01-28 11:44:15 | 今日は日記です

写真は2019/5/29~6/1

「レブンアツモリソウ咲く礼文島とゆったり楽しむ利尻島4日間」

写真上:やったー!レブンアツモリソウがいっぱいだ~!

    礼文島の自生地で。黄色味を帯びている種類もある。

 

 年末年始のメディアを騒がせたのはカルロス・ゴーンさんでしたね。いやあ、どこにいても、何をしても、どう話しても目立つ方です。日産自動車のCEOとして敏腕をふるっていた姿は、強烈な個性とカリスマ経営者として高い能力を感じたものです。

 

 彼がかかわったとたんに「コストカッター」と評されるほどの、リストラ、不動産売却などを実行しました。その結果、崩壊寸前と言われた日産は業績を回復し、莫大な負債を返済後、見事に復活したのはご承知のとおりです。

 

 傍観者的に見ていただけですが、昔のフェアレディZやスカイラインGT-Rを「GT-R」として復活させたのは、往年のファンには嬉しいことです。そのほかリーフ、エクストレイル、ジューク・・・、やっぱご自分を象徴するような派手目で強いインパクトある車がお好きなのでしょうか? 一方で落ち着いた実力者的なブルーバードなどが廃車になったのは残念。近年は若者より中高年の方が「私の車意識」が強いですからね~。

 

 あいよっこはかなりの車依存症なので、そこそこ車には関心があります。だけど好きとか走りを楽しむ、ではなく、単に移動手段としてですが…。そして「ケンとメリーのスカイライン(ケンメリ・スカイライン)GT」は憧れもあり中古に乗っていた時期があります。

 

 その後買い替え時にスカイラインと同価格帯だった「マークⅡ(トヨタですねえ)」を試乗すると、よくわからないなりにエンジン音、乗り心地、内装・外観などの質感が違っていました。それからはどうもトヨタ系になったみたいです。

 

 さて本題に戻ります。とても日本人経営者にはできないような「タブー無きコストカット」を実行するには、当然ながら日本国の法律、(暗黙の)ルール、さらに司法の状況などを認知することは必要不可欠でしょう。素人の素朴な疑問ですが、それを人任せだけでできるものなのでしょうか?いくら強い要請があったとしても、国外で実力を発揮するには、相当のリスクがあると思わなかったのかな?

 

 たとえば外国に観光旅行に出かける時でさえ、「この地域のそれらしき建物、物事…をうろついたり撮影したりするだけで逮捕されるから注意!」と言われます。そして「逮捕されると長い拘留や不公平な裁判もある」などと脅されるよ。

 

 ゴーンさんは自分にかけられた「金融商品取引法違反」に対してきちんと説明・釈明した後で、自分の権利である日本国司法の問題点を批判して欲しかったです。論理的というより世界に感情的に訴える、自分の人権無視をアピールするというカンジに見えました。

 

 ところでハリウッド監督から「映画化」の話も来ているそうです。「映画化」で思い出すのは米国のNSA(アメリカ国家安全保障局)、CIA(中央情報局)の元局員であるエドワード・スノーデン氏です。彼は政府の情報収集活動を行っていたにもかかわらず、NSAによる国際的監視網(PRISM)の存在を告発し、大量データを持ち出し、世界に警鐘を鳴らしました。

 

 映画でどのようにデータを持ち出したか、いかにして国外に逃れたか、などが描かれるのは興味深く、スリリングで興奮しました。ある意味ヒーローでもあったスノーデン氏に比べ、ゴーンさんの逃亡劇はどうなの~~!?自分自身の利益追求では、映画も魅力を発揮できないでしょうし、個人的にも見たいと思わないです。

 

 最後に個人的妄想ではありますが、事件は少なくとも日本、フランス、レバノン、トルコといった国々がかかわる事例です。日本政府などが案外冷静な対応なのは、国際間のなんらかの取引などもあるのかな?

一句整いました~   

 「箱の中 カネの音鳴らして 去るゴーン」

 

※「天才と博士と数式と ⑫」は明日アップします。

小さくてうつむき加減なのでしっかりお顔を撮るのは難し~~。

群生地の案内の人は「小さい頃はどこにでもたくさん咲き、丸いところをつぶして遊んでいた」そうです。

写真上下:礼文島 あとい食堂の沖合でのんびりすやすやのアザラシさんたち。

礼文島 澄海岬 風が強くて有名

利尻島でも礼文島でも花たちがいっせいに咲いてラッキー!

 

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