あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

ロシア軍のウクライナ侵攻、早く停戦に! ⑤ 

2022-05-29 13:36:42 | 2022/2/24 ロシア軍ウクライナに侵攻

写真撮影日:2021/7/14  「大代の千枚田」

写真上:全国の棚田を見るたび、日本には厳しい耕作地が多いこと、

    労力をいとわず営農する人々の努力を実感します。

    その結果このような美しい景観がうまれるのですね~。

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 先日のTV番組、NHKサイエンスZERO「地球を冷やす?あの病気にも!?土の実力発掘SP」は、驚きと納得に満ちていました。

 まず世界中の土を集めている「土ハンター」の藤井一至(かずみち:森林研究所)氏が、自身の土コレクションを示し、「世界で最も肥沃なのは、ウクライナや北米地域の『チェルノーゼム」と呼ばれる土です。植物死骸が多くカルシウムがたっぷりで、バランスがとても良い」と話しました。あ~そうなんだ、世界の穀倉地帯の基本はやはり土の肥沃さなのね、と納得です。

 

 土が肥沃であるには「酸性度が低く粘土質で、動植物死骸が多く、それらを分解する微生物・菌類が豊かであり、栄養分が循環する」ことが重要です。次に良いのが日本の火山灰が混ざった「黒ボク土」で、さらにインドの「ひび割れ粘土室土壌」や中国の「粘土集積土壌」などが有名です。

 

これら肥沃な土TOP3の地域面積は世界の11%に過ぎないけれど、なんと世界人口8割の食料を支えているのです。反対に肥沃でないのは、酸性化しやすいアフリカの「オキシソル」、砂漠土、永久凍土などです。

 

 二番目にカーボンニュートラル問題のCO₂(二酸化炭素)やメタン、さらに温室効果がCO₂の300倍とも言われるN₂O(一酸化二窒素)についてです。農地から発生するこれらのガスを、大豆の根粒菌は取り込み、土質に有効な窒素に変える可能性があることが発見されました。

 

 そして日本の黒ボク土は、火山灰を含むことで複雑で多孔質の構造の「団粒」となっているため、CO₂を閉じ込める効果があるのです。つまり土の研究は「温室効果ガスの閉じ込め、カーボンニュートラル問題の解決」にもつながります。

 

 三番目に土の微生物や菌がヒトの命を救っていることは、古くはストレプトマイシンから近年では大村智氏のイベルメクチンなどで有名です。また最新研究として京都大学iPS細胞研究所は、アルツハイマー患者に土壌中の微生物「ベルカリンA」を投与し、原因となるアミロイドβの増加を防ぐ効果を発見しました。不治の病とされているので、治療薬が見つかるのは大きな恩恵です。

 

 土の力はまだまだ未知数ですが、最も重要なことは耕作しすぎて酸性化し、化学薬品類で微生物が死滅した土を再生する、新しく肥沃な土「人工土壌」を作るということです。地球上の土・耕作地は無限ではないのですから。

 

 藤井氏は先輩研究者が残した40年前の実験メモを見つけて、その「宝探し」をしました。お宝は岩石を砕いてお団子状にしたものを、土中に埋め40年経過したものです。幸運にも見つかったお宝には微生物が多数いました!「方法を久工夫すればもっと早く作れる可能性がある」と話します。

 

 このように多くの科学者や研究者が、多彩な分野で、さまざまなアプローチを行って、土の可能性を開こうとしていることに大きな希望を感じます。なにしろたとえば土中に10000個の微生物がいたとすると、知られているのはわずか1%ほどの100個だそうです。

 

 さて番組のテーマとは少しはずれますが、印象に残ったのは「世界有数の穀倉地帯・ウクライナの土質は、やはり世界有数」ということです。ロシアが実は「黒海に臨むという地理的条件だけでなく、穀倉地帯としてのウクライナが欲しくてたまらない」のだろうと理解できました。

     ***近日中につづく***

 

※写真編集ソフトのマイクロソフト・ピクチャーマネージャーが終わったらしく、写真は旧PCで編集管理しています。あ~~めんどくさっ!新しい編集ソフトも何度か挑戦したけど、機能がありすぎて、難しい名前が出過ぎて、結局時間も手間もかかってしまうよ~。そんなわけで写真の順序が違ったりしていますので、ごめんなさい。ああ、シンプルでわかりやすく使いやすかったピクチャーマネージャーさ~ん 

農家の若い女性?    かかしで~す

かかしさん?・・・・働くおじさんで~す

石垣にペチュニア、冬は案外暖かいのかな?

普通の縞模様の青いしっぽのトカゲ 見ると幸せになるの?

普通の目の玉模様の茶色のジャノメチョウ (ヒメウラナミジャノメ)

コメント
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