くろねこさんの話によれば

くろねこが思ったこと、考えたことを記すだけの日記なのだと思う。たぶん。

SMAP解散報道によせて

2016年08月26日 20時29分01秒 | 比較的短文ではない文章
時事ネタを扱わないこのブログですが、少しだけ、SMAPの解散報道について書いてみたいと思います。

とは言っても、本当に少しだけ。僕は内部事情なんて知らないし、知りたくもない。ただ、多方面からひどい言われ方をしているようなので、書いてみたいと思ったのです。僕だってSMAPの楽曲を聞いてきたし、テレビでも見てきた。そうして、たくさんのものを与えてもらったような気がしたから。そして、この話は、きっと僕たちが生きる上でとても重要な、普遍的な問題だから。

僕が思うのは、きっとメンバーの5人は、少なからず全員が傷ついているのだろうということ。夜は眠れないかもしれない。何をしていても辛い気持ちに襲われているかもしれない。28年間も一緒にやってきて、それが崩れたんだもの。

なんというか、解散ということ自体よりも、5人の気持ちがバラバラになってしまったことの方が、5人にとって辛いのだと思う。SMAPはグループだけど、きっと家族で、兄弟で、仲間。もちろんお互いに嫌いな部分はあると思う。でも同時に、尊敬している部分もあるし、信頼し合っていたはず。その関係が崩れることは、きっと何よりも辛い。解散を選ばせるほどに。

人間関係って、なんて難しいんでしょうね。僕は時折、すごく怖くなる。誤解によって憎しみが生まれることもあるし、愛情ゆえに憎しみが生まれることもある。こじれた関係を戻すのは難しく、それゆえ、とても深い傷を負うことだってある。なかなか癒すことのできない、深い深い傷を。

殺してやりたいと、思うことだってあるだろう。
もう二度と顔も見たくないと、思うことだってあるだろう。
絶対に許してやるものかと、思うことだってあるだろう。

関係が悪化してしまった相手を、憎んでしまった相手を、許すことなんてできないのかもしれない。そうなる前に、何とかしなくちゃいけないのかもしれない。でも、好むと好まざるとに関わらず、僕たちはそこに巻き込まれてしまう。

ねぇ、そんな時、僕たちはどうすれば良いのだろう?

はっきり言って、僕には分からない。辛うじて言えるのは、時間が経てば何かが変わるかもしれないということ。あるいは、その時には見えなかった真実を見つけたり、人間は間違える存在だと理解したりすることが、自分を救ってくれるかもしれないーーそれくらいだ。

でもね、やっぱり、その考えすら間違っているのかもしれない。
だって、メンバーの5人は(現実として、解決できないものとして、身動きが取れず)苦しんでいるよ。
その苦しみは、簡単には消えない。一生消えないかもしれない。

良い風が吹いてほしいと思う。SMAPのみなさんにも、僕たちにも。人と人の間に、気持ちの良い風が吹いていてほしい。

忙しくて、疲れていて、そうして周りのことが見えなくなっている人のところにも。そのままでいると、風を感じることができないばかりか、風が吹くことさえなくなってしまうから。余計なお世話かもしれないけれど、それは、本当に本当に辛いことだから。

良い風が吹いてほしい。あなたにも、あなたにも。気持ちの良い風に吹かれたら、なんだか、大丈夫のような気がするでしょう?わだかまりもどこかに飛んでいくような気が、するでしょう?

生きるってこと

2016年08月23日 23時49分20秒 | 短文集
生きていくことに辛さを感じる時、僕は実感を持って思い出す。

「大変じゃない人生なんて無い」というスナフキンの言葉。

「人生は惨憺たる場所だ」という曽野綾子さんの言葉。

だからタフにならなくちゃいけないし、だから人には優しくしたい。それから、やっぱり笑ってお気楽に、「大丈夫」って言いながら生きていきたい。