はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

洞察力

2004-10-14 14:52:00 | Weblog
今日午前中はマーケティングの授業だった。
1996年、イタリアに新規参入した携帯電話会社がモデルだった。

現実におきたことをケースで扱うと
その事象(結果を含め)を自分自身の問題として捉えられる。
また、ある決断が次の結果を生み出している、ということが
実感できておもしろい。

メイントピックとは無関係だったが、
ひとつ面白いと思ったことを書いておく。

携帯の通話時間表示について。
初め時間表示をするとお客さんは時間を気にして
通話時間が減る、と考えた電話会社は
表示する技術はあっても表示しないでおこうとした。
が、さらに調査をしたら人は実際の通話時間よりも
長く通話したと思いがちだということがわかった。
よって時間が表示されたほうが
”なぁんだまだこれだけしか話してないんだ”
と思い、通話時間が延びる結果になったらしい。

理屈ですぐに切ってしまわないで、
”でも実際人はどう考え動くんだろう”
って調査するような柔軟な感覚を持つ人になりたいと思った。







いっそ、こんなときは。

2004-10-14 00:40:04 | Weblog
宿題の忙しさがかなり増して来ているような気がする。

単に本格的に本来のペースになってきただけのことだろうから
今がピークで今後楽になるわけではないのだろう。
でも、グループメンバーの文句をいう人やら
疲れで余裕がなくなっている人が増えてきたように思う。

自分ももちろん疲れてくるし、
宿題の終わらなさに圧迫感を覚えることはあるが
あまりに周りが疲れて余裕がなくなっていると、かえって
”一緒に疲れの大波にのまれてたまるか”と思えてくる。
あまのじゃくな性格が現れているだけかもしれないけど。

明日はいつも以上におしゃれをして、のりのりでいこう。



気質

2004-10-12 18:43:07 | Weblog
学長から”効果的なプレゼンについて”という話をきいた。

フランスならでは、と思うことがいくつかあったので列記。

reason for listening the presentationを言うか、言わないか。
国際的な場においては、プレゼンの意図を明確に言うこと
(eg.あなたに何々について考えてほしい、とか)は
よしとされるがフランス人にそれをしてはいけない。
なぜなら、そんなこと言われたらフランス人は
”自分のやりたいことは自分が知っているからほっといてくれ!”
と思うらしい。鼻柱が強いというか、、。

重要なこと:leaving something behind
これはプレゼンにメッセージがある、ということらしいが
これがもしアングロサクソン文化なら
伝えたいメッセージをクリアに、とか言いそうなものだ。

good conclusion opens the door to discussion
これこそフランス的!と思った。
彼らの話のしかたは砂時計の形に似ている。
すなわち言いたいポイントに向けて話す(だんだん狭まっていく)が、
最後の最後にまたちょっと門戸を開いて
(砂時計がすそ広がりの形であるように)
”さぁ、それであなたはどう考えますか”という風に終わる。
典型的フランス映画のエンディングなんてまさにそう。
このアプローチに慣れないと結局何言いたいの?
って思ってしまうが、これは
文化の深さ、度量の大きさに通じるものであると思う。

学長はフランス独自の方法と国際的な方法を
自覚している部分については切り分けて話してはいたが、
彼女のベースにあるフランス的な部分にこそ
この話の面白さはあると思った。


ラーメンにカラオケ

2004-10-09 23:15:48 | Weblog
だんだん読み物やらその他の宿題がたまってきたので
今週末は基本的にはお勉強。

でもやっぱり気晴らしもしないとね、
ということで夕方パリにラーメンを食べに行く。

日本語を話せるフランス人の友人が
”札幌ラーメンたべたいー!”と言って
日本人クラスメート3人をラーメン屋につれていってくれた。

それぞれ味噌ラーメン(*2)、塩バターラーメン、
野菜ラーメン、餃子、半チャーハンなどを食べた。
普通のことがうれしい、とはこういうことだ。

その後、カラオケに。
目標の店はつぶれていたので仕方なく
あてもなく日本人街を探す。運良くカラオケ(個室)発見。
みんな芸達者で、しらふなのに異様に盛り上がった。

あれ?ここってどこだったかしらん。


履歴書

2004-10-08 18:33:45 | Weblog
人材管理の授業の資料として
クラスメート全員の履歴書がみんなに配られた。

自分たちのチームがリクルーターだとして
100人の履歴書の中から16人会ってみたい人、
16人のワーストを選べ、という課題だ。

これが予想以上に疲れる作業だった。
フォーマットとかフォントが気に入らないだけでも
見る気がだいぶうせる。
一回目は1枚にぜいぜい30秒位しかかけられない。
履歴書とは瞬間にいい印象をあたえられるかどうか、
がすべてなんだ。

自分の履歴書がクラスメートに公開されるのは
甚だ照れくさいけれども人事担当者の現実を体験するには
とてもおもしろい授業だった。

それにしても、こういうめんどくさい作業になると
スタートダッシュをしたがるタイプの人は
得てして途中で飽きて仕事を放棄しだす。
”これからあとは葉子の意見に全部賛成でいいや”
とか適当なことをいって鼻歌を唄いだすメンバーもいた。
もうひとりのメンバーは彼に
”君はストレス耐性がないね”とか文句をいっていた。
こうやってメンバーの特性がだんだん分かってくる。


風邪大流行

2004-10-07 11:57:26 | Weblog
周りで風邪が大流行している。
かかってしまったひとはすごい長引いている。
きっと新しい地でいいかげん疲れが出てきている人が多いのだろう。

私は相変わらず体だけは問題ない。
日本から持ってきたビタミンCが効いているのかも知れない、
と思って周りの友人にもおすそ分けした。
が彼らには効かなかったようだ。

その代わり先週は虫刺されに悩まされた。
ある日朝起きたら首と腕に数箇所見慣れないタイプの虫さされが、、!
寮にはダニがいる、と日本人の先輩から聞いてはいたが
私の部屋にもいたとは、、。ショック。

さっそくその日にマットレスを日干しして、
寝具一式も洗濯した。

どきどきしながらその日は寝た。
次の日、、、増えていない。よかった。

久しぶりにやかんの話題。
友人が”電気ポットしか使わないから”
といってやかんを貸してくれた。
このやかんは自国から持ってきたものらしい。
フランスでは人はやかんを使わないのだろうか、、。

ともあれ、これでやっとおいしいコーヒーが入れられた。
たいへんうれしい。

相変わらず、喜怒哀楽はいたって単純なことに起因する日々。


読み物が、、

2004-10-06 23:13:19 | Weblog
終わらない。
ケーススタディーもあるのに!

英語の資料を理解する早さは日本語のそれとは比較にならない。
ひとつひとつの単語、文章は理解できても
ちょっとぼーっとしながら読んでいると
全体の意味を把握できずにさらさらと流れていってしまう。
Skimmingの技術を早く身につけなければ。

時間がかかる理由はほかにもある。

こちらの教科書は日本でいう参考書みたいに要点がまとまっている、
というよりはだらだらと文章で読み物的に書いてあるので
1項目のページ数が多いのだ。

結局何が大変かというと、
やっていることの内容の深さよりも量だ。

もっとうまいことやっていく方法を編み出さないとなぁ。
、、、っていっても傍から見ると
相変わらず適当にやってのんきに寝ている
と思われているにちがいない。




black out!

2004-10-05 16:57:32 | Weblog
渡仏後初体験、第X弾。停電の巻。

昨晩19時すぎから構内全館停電した。

こうなったら、もうどうしようもない。
かろうじてついている非常灯だけが頼り。
食堂も会計ができないからってしまっちゃうし、
コンロも電気だからお湯もわかせない。
PCをバッテリーで立ち上げても
構内ネットワークがダウンしていて無意味だ。
町にでたら信号も止まっていた。街灯はついているのに。

20時すぎ、まだ復旧しないので
真っ暗な町を車で抜けて最寄の駅近くのレストランにいく。
自家発電しているのか、このレストランは平気だ。
中には同じ学校の学生ばっかりいる。大学生特需だ。

すっごい待たされたけど、
とりあえず食べ物にありつけてよかった。

こんなことを理由に今日までの宿題をさぼろうかな、
とちょっとわくわくしていたら
22時頃帰宅したころには復旧していた。


シャンゼリゼでおかいもの

2004-10-02 23:31:29 | Weblog
といっても別に一流ブランドの店をはしご、とかではない。
GAP, ZARA, NAF NAFなどの手ごろな洋服屋で当座必要なものを
見てまわっただけのことだ。

こちらの手ごろな洋服屋のディスプレイは実に雑然としている。
いろいろな種類の洋服がサイズも適当にハンガーにかかっている。
どこになにがあるかわかりづらい。

その中から気に入ったものを見つけられても
今度はレジが長蛇の列だ。
そのくせレジのお姉さんは急ぐ風でもなくのんびり会計をしている。

こんな調子で週35時間しか働かない、というのだから大したものだ。
それで世の中成り立ってるなら何の問題もないってことよね。

グループワーク

2004-10-01 12:39:15 | Weblog
通常のコースが始まってから1週間が経とうとしている。
これから数ヶ月ついてまわるグループワークについて
思いついたことを雑記する。

それぞれの授業に対して宿題がでるが
殆どはグループ単位で提出しなければいけないものばかりだ。

この1週間を振り返って、
総じてがんばりすぎなグループが多いように感じる。
まだ教授の要求レベルも
他のグループの宿題の質もわからないので仕方ないことだけど。

その中で私達のグループは今のところ
ミーティングは最小限の時間で済ませたい、
というタイプが多いようなので助かっている。

会社でのグループワークと学校でのそれとは明らかに違う。

会社だとヒエラルキーがあるし、トピックごとに
最終決断を下すべき人がきまっている。
かつ、判断基準が”profit”とか”efficiency”
ってことで暗黙の合意ができている。

しかし学校だとメンバー4人が対等。
かつ判断基準についてもそれぞれの意見がある。
だから議論が収束しないときに
ひとつの合意にもっていくのは大変だ。

とはいえ、失敗してもどうってことはないので
根底のところではのびのびしていられる。

ビジネススクールとはいえ、
ビジネスの環境とはだいぶ異なるところにいる。