はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

ネコ科動物とキツネザルの動物園

2012-03-27 14:46:51 | Weblog
パリから60キロ足らず南東にある動物園へ。
ここにはネコ科動物(おもに大型)となぜかキツネザルがいる。

動物は檻ではなく柵に囲われた広い庭にいる。
人は柵越しに歩いて回る。
キツネザルの敷地は中に入ることができる。
それぞれの動物に与えられている空間が広いため
かなりの距離を歩いて回らないといけない。

動物園としてはかなり偏ったコレクションなのは
オーナーの趣味なのかはどうかは知らないけれど
大型ネコ科動物は、ライオン、トラ、ヒョウなどの
メジャーなものからホワイトタイガー、ホワイトライオン、
そのほか初めて見るタイプのものまで充実している。

カッコよさで言ったらヒョウに1票。
頭が小さく、足も細く、動きが軽くしなやか。
動物園では狩りをする必要はないので、
走ってはいなかったけれど。

日本で東京近郊にこんな動物園があったら家族連れで
混みこみだろうと思うのだけど、バカンスシーズン
ではないからか、空いていた。
ライオンとかトラとか人気がありそうな動物も
全く待たずに見たい場所で見られる。

Sくんは動物を見るのもそこそこ楽しかったようだけど
それ以上に敷地を走り回るのが楽しかったようで
パパに「一緒に走ろう!」と言っては2人で走っていた。
パパおつかれさま。

トゥールーズのユダヤ人学校襲撃事件に思う

2012-03-22 14:47:02 | Weblog
日本でどの程度取り上げられているのかわからないけれど、
フランスでは大統領選を差し置いて、ここ数日のトップニュース。

概要は以下の通り。
アルジェリア系(アラブ系)のフランス人の男性が
兵士3人を射殺、その数日後にユダヤ人学校で
子供3人大人1人を射殺した。
その容疑者が立てこもりを続けた後
特殊部隊が突入して容疑者を射殺した。

容疑者はパレスチナで殺されている子供たちの復讐と
フランス軍のアフガニスタンでの関与への報復、
と言っているとか。

パレスチナで子供が殺されていることは事実だし
アフガニスタンにフランス軍がいることも事実。
でも当然ながら彼の行為は正当化されるものではない。

しかし毎回不思議に思うのは、イスラム教徒を代表する
誰かがこういう行為に関して何かを発するということが
ないこと。同胞批判がタブー視されているとも聞くけれど。

イスラム教に関して不勉強なので、イスラム教徒間の
ヒエラルキーがどうなっているのか知らないのだけれど
カトリックで言う司教とか法王に当たるような代表者が
公式見解を述べた方がイスラム教徒に対する偏見が助長する
ことを防げると思うのに。

イスラム教徒の側からの見解、主張も是非聞いてみたいけど
下手に宗教(特にユダヤ教とかイスラム教)に関して
何らかの発言をするとそれが素朴な疑問だったり、
事実であっても、反ユダヤとか、反イスラムとか、
人種差別主義者、とか見られかねない雰囲気がある。
そのこと自体が何か変。

かたいこといわんと、教えてぇな、って気分よ。

課外学習

2012-03-13 15:54:45 | Weblog
息子が幼稚園で課外学習をするので
その引率のお手伝いに参加。
近所にあるガーデニング専門店に行き
苗を植えるということで。

27人の子供たちに先生2人、引率の大人
(多くは母親)が7人。

2人づつ手をつないで
歩いて5分強のところにある店まで。

出発前、コートを着る時点で何人かの子が
懐いてくれたのでその子たちと息子も一緒に。

お店に到着したら2組に分かれて私たちの組は
まずイチゴの苗を植える。
ひとりづつエプロンをつけた後、
各自小さな鉢に土を入れ、苗を植える。
みんな興味があるのかなかなか前向き。
収拾がつかなくなるようなことをする子は
一人もいない。

次はいろいろな野菜の説明を受ける。
実際の野菜を目の前にしながら
ニンジンは根です、玉ねぎは根です、
レタスは葉っぱです、カリフラワーは花です、
ピーマンは実です、とか。
説明が続くと子供たちの集中力は若干落ち気味。

そのあと花の球根を植える。
子供の手のひらサイズの鉢に球根をひとつ。
説明を聞いているときよりも手を動かしているときの方が
楽しそうな子が多い。

無事終えたらまた歩いて幼稚園へ。
だらだら歩いてみたり、道に広がってみたり、
いろいろするけどまぁ問題なく帰られた。

仕事でするのは大変だろうと思うけれど、
たまのことなのでこちらも幼稚園の先生気分で楽しい。
子供たちから元気をもらえるし、幼稚園の様子も見られて
予想以上にいい時間を過ごした。

金曜日は魚の日

2012-03-10 22:34:37 | Weblog
Sくんの幼稚園の給食の献立を見ると
毎週金曜は魚料理。

キリスト教で金曜日は肉食を避けるべき日と
されているため、魚を食べるというのが
そもそもの理由とか。

日本でキリスト教の学校でも教会でも
そんな話は一度も聞いたことがなかったのは
プロテスタント系だったからなのかどうか。

Hいはく、私たちの通っていた学校の学食でも
金曜には必ず魚料理があったらしい。
一般のレストランでも日替わりメニューで
金曜は魚であることも珍しくないらしい。
言われるまで気付かなかったけれど。

フランスのように、公共の場で宗教を排除する原則(ライシテ)
を前面に掲げている国でこの習慣が残っていることが意外。
あと数年もしたら、誰かが文句を言いだしたりして。





貼ることとは貼ること!

2012-03-07 21:31:20 | Weblog
色々なものを貼り合わせて作るアート
のことをコラージュという。
コラージュとはフランス語で糊で貼ること。
そのまんま。そんなことにいまさら気付いた。

で、Hに
コラージュってコラージュ(貼ること)だったんだねぇ!と
さも大ごとのように言うと「そうだねぇ」と微笑まれる。

在仏年数のサバを読みたくなる程度には
長く在住しているけれど、
いまだに言葉に関わることでの発見がある。


大統領選

2012-03-06 22:42:33 | Weblog
今年はフランス大統領選の年。
1回目の選挙は4月22日、過半数に達さなかった場合
決選投票は5月6日。国民による直接選挙。

現サルコジ大統領のほか、フランソワ・オランド(社会党)、
マリーヌ・ル・ペン(国民戦線)などが有力と言われている。
マリーヌ・ル・ペンは極右政党国民戦線の創始者である
ジャン=マリー・ル・ペンの娘。

極右、とか極左、とみなされている政党は
主張はどうであれ、イメージ的に不利だと思うけれど
マリーヌ・ル・ペンは彼女の父親に比較してソフトな
イメージを与えるなどメディア戦略にも長けている様子。
そんなこともあってか、某大衆紙の世論調査では
1回目の選挙では1番になるとの予測が出ている。

ヨーロッパで極右というとナチと結びつけて
人種差別主義者、というレッテルを貼り主張も聞かずに
ありえない政党、という扱いをする人もいるだろう。

社会主義的な国フランスにおいて国民戦線の主張は極右
とされても仕方ないところはある。
けれど移民制限、死刑の支持、国籍の血統主義などは
日本の現在の政策程度のレベル。
だからと言って彼女を支持しているわけではないけれど。
彼女個人的に問題がある(例えばいきなりヒトラーみたいになる)
というよりは、彼女の取り巻きの中に怖そうな人がいることの方が気になる。

テレビでは連日各候補者が
ディベートしたり、インタビューに答えたり。
いずれにせよ、選挙権がない以上、
外野からあらましを見ているしかない日々。