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その他番外編・2~ヒマラヤの青いケシ

 三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト最高峰に到達したとのニュース。三浦さんならきっと成し遂げるとは思っていたが、実際に “登頂成功” を知ると、驚きと共に大きな感動がある。世界7大大陸最高峰のスキー滑降を53歳で成し遂げたあとは運動量が次第に減少し、地方講演後のご馳走などでメタボ街道まっしぐら。164センチの身長で、多いときには体重86キロ、体脂肪率40%超となり、狭心症の発作も出て、65歳の時に無理やり受けさせられた健康診断では糖尿病の一歩手前だったという。
 そこでエベレスト登山を決意されるのだが、その時、札幌の自宅裏にある標高531メートルの藻岩山に登ったところ途中で力尽きて頂上まで行けなかったそうだ。しかしそこからが三浦さんならではで、自分を奮い立たせ、トレーニングに励み、そして70歳、75歳と2回エベレストの頂上に立っている。更に76歳の時にスキー場で転倒して骨盤を骨折し、通常ならこれで登山は卒業となるところだが、そこからリハビリで見事に回復し、一昨日の快挙となった。
 私は52歳でジョギングを始め、フルマラソンを2回走り、登山素人だったが54歳と55歳の時に富士山の頂に立った。あとは還暦後のホノルルマラソン完走が当面の目標だが、最近の週末ランでは、少し “燃え尽き症候群” が出たのか、なかなか気持ちが乗らず、スピード、距離ともに不十分だと反省しているところ。還暦後のホノルルマラソンなど三浦さんの快挙に比べれば足元にも及ばない目標だが、とりあえずそれを目指して、そのあとは、次の目標を探すことにしよう。
 写真は「ヒマラヤノアオイケシ(ヒマラヤの青い罌粟)」で、学名は「メコノプシス・グランディス(Meconopusis grandis)」。ケシ科メコノプシス属の多年草でヒマラヤなどの高山地帯に分布しており、ブータンの国花でもある。暑さに極端に弱いため、日本の多くの地域では栽培するのが大変難しい。
 この花は、以前、東京都薬用植物園の立ち入り禁止の建物の外からガラス窓越しに望遠レンズで撮ったもの。多摩ニュータウンのものではないので、お蔵入りになっていたが、三浦さんのエベレスト登頂のお蔭で日の目を見ることができた。
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