blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

天皇と都知事

2011-03-20 20:47:00 | 日記
 まずはじめにお断りしておきます。 私は天皇制反対論者です。もちろん、「日の丸・君が代」の強制は絶対に受け入れません。だから、野球場でも子供の卒業式でも、「君が代」は歌わないし、国旗掲揚には起立しません。

 さて先日、大震災の被災者や国民に対して天皇が異例のメッセージを読み上げられるのをテレビで見ました。
 私は不覚にも涙があふれてきました。この人なら、私は信頼してもいい。ふところに飛び込みたい、とさえ思いました。

 いまの天皇は、皇太子のころから、私は「平和主義者の人」という印象を持っていて、天皇制には反対だけれども、この人は人間として好きになれる人、というふうに感じていました。
 そしていま、国民に向けた愛にあふれたメッセージを聞き胸を打たれた次第です。

 大きな包容力で国民を包み込み、安心感を与えてくれる存在というものは、いまのような非常事態のときには必要なのかもしれない、と感じました。そして、それができるのは天皇しかいないのかもしれない、と思いました。

 問題は、天皇制という制度のもとに、平和主義者でない天皇があらわれた場合のことです。その可能性が否定できないことは歴史を見れば明らかです。
 ということで、私の結論としては、「国民の象徴としての天皇はあってもよいが、政治への介入や政治利用は認めない、という原則を厳守する」、ということであります。

 それにしても、石原都知事の「津波は天罰」発言は謝ってすむものではありません。天皇のやさしい言葉に比べ、なんと低劣で非情なことばでしょうか。やさしく慈愛に満ちた天皇のお顔に比べ、なんと傲慢な顔でしょうか。
 彼はこれまでにも「福祉は最大の贅沢」に代表されるような弱者切り捨てや在日外国人への差別発言など、悪罵の限りを尽くしてきました。この男は絶対に許せない。もしもこの男をひきつづき都知事に選ぶようなことがあれば、私は東京都民を軽蔑したくなります。都民の皆さん、がんばってください。


  きょうの1曲。卒業式たけなわのいま、この曲もあちこちで歌われたことでしょう。私は長女が小学校を卒業するころに家で歌っていたのがとても印象に残って、好きな曲になりました。それまでは聞いたことがなかったのです。「思い出のアルバム」。
 
 http://www.youtube.com/watch?v=DP68_ZaB5BE&feature=related