「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

52

2011年02月22日 16時20分31秒 | Weblog


遂に52歳になってしまった
半世紀を越え、更に2年も過ぎたのだ
子供の頃、52歳といえば
オッサンを超え、ほぼ老人のように思っていた
その52歳になってしまったのだ

気持ちは若い頃と変わらないのに
なんだか、妙な気分だ

そういえば、名優ハンフリー・ボガードの4番目の
つまり最後の奥方で女優のローレン・バコール(86)は
数年前、ある取材でこう語っている
「今も心は少女のまま。少しも年を取った気がしないの」と


僕の場合「今も心は少年のまま」ではないが
過去に想像していた52歳の中年オヤジのそれではない
同世代といるより、20代や30代の
若い連中といた方が納まりがいい
話題が合うはずのオヤジたちといると
妙に落ち着かないのだ

そんな事をカミサンに言うと
「だって、アナタ子供だもの」とバッサリ
ちと不貞腐れてしまうのだった


さて、52歳という齢
意味を見出そうとすると
それなりに興味深い

例えば、52歳で死んだ有名人には
源頼朝・武田信玄・シェークスピア
ナポレオン・野口英世・向田邦子などがいる

浮世絵師の喜多川歌麿は、50歳のときに
禁じられた豊臣秀吉を扱った絵を描き
牢獄に入れられ、52歳のときは衰退し
呆けた一年を過ごした後、翌年に没している

伊能忠敬は50歳の時に、家督を長男に譲り隠居
51歳になると江戸に出て高橋至時に師事し
測量・天文観測などを学ぶ
52歳のときは若い人に混じり猛勉強の真っ最中だった
そして56歳のとき、日本地図の測量を開始したのだ



インドで誕生した仏教を、漢語に約し
中国に伝えたことで知られる訳経僧の
鳩摩羅什(くまらじゅう)
当時、訳経僧は数百人にも及んだが
私見を交えず正しく訳したのは
彼のみという学者も多い
羅什は7歳で出家。9歳のとき母とともに
インドへ修行の旅に出ている
インドで言語と共に仏教を学び
いつか仏教を漢訳することを決意し帰国
自国などで大乗仏教を説きつつ勉学に勤しんだ
そして52歳の冬、国師として招かれ長安に入る
資金援助が約束されたこの長安で
数千人の弟子と共に仏教の漢訳に挑み
数年かかって、遂に完成するのだ
52歳は、幼い頃の決意を実行に移した
記念すべき齢となっている


そうした偉人と自分を比べるのは
かなり無理があるが、自己を卑下するのは
「成長を阻止する一凶」という
創立者の指導もあるので
ここは、無理にでも笑顔になってみよう

「いままで生きてありつるは
 このことにあわんが為なり」

そう思えるよう
この52歳という時を
無駄なく停滞無く
機関車の如く
突き進もうと決意する




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