午前4時50分、それまでの星空が消えあたりが白み始めた。
この第2サティアン前で抗議を始めてから4時間あまり、とうとう一晩をこの道路で明かしたことになる。
日付が変わったばかりの午前0時26分、毎日一緒に現地でダム反対行動を続けているY子さんから電話がかかる。
このひと月あまり、大型重機が入るのではないかとずっと気になっていたので、大型重機を搬入しているという電話に違いないと思った。
やはりそうだ。「今から出るけど、行ける?」。夫を起こし「重機を入れよるって!」と大声で言うと、「おお」と起き上がりすぐに着替え始めた。
夫も大型重機搬入が気になっていたのだ。
折り返しY子さんに電話し車に便乗させてもらうことに。
午前1時07分、こうばる第二サティアン・詰所前に到着。
地権者のみなさんがダム事務所の所長・次長・建設課長を取り囲んで抗議をされている。
警察をすぐに呼んだのだろう。川棚署の警察官の姿もある。そして、何か事があるたびに動員される本庁や県北振興局の職員の姿も見える。軽く10人は越えている。
抗議を受けていた職員たちは、逃れるように第二詰所の中に入った。
夜中とはいえ、外はうだるような暑さだが、詰所の中は冷房が効いているらしい。結露して窓ガラスには水滴がついている。昼間は中が見えないようになっている窓ガラスだが、外が暗いので中の様子が見えている。
30分ほど経っただろうか?
やっと所長はじめ県職員が詰所から出てきた。
帰ろうとする所長を取り囲む。このまま帰らせるわけにはいかない。
現場に入れ込んだ「大型重機2台、ローラー1台、小型ユンボ1台」を何としても持ち帰ってもらわなければならない。
「重機を出してください!」の声が響く。
これ以上の工事をさせてはならない。あの大型の重機ならサクサクと山を削り、すぐにでも盛土を完成させるかもしれない。
みんな「重機を出せ」を連呼し、膠着状態が続く。
そうやって5時間余り、所長からは「重機を出す」との確約は取れなかったが、「今日から来月16日まで工事を中断する。この間に重機搬出をも含む話し合いを数度にわたって持つ。」その予備段階の話し合いを8月1日に行うことが決まった。
白々と明けた空の下には、搬入された重機と崩されてしまった河川敷・護岸が見えている。
大型重機は正面ゲートからしか入らないと思っていた私たちの裏をかき、河川敷きから入れたのだ。
夜中に、職員を大量動員し、こそこそと重機を入れ込む。それほどまでしてやる公共事業とは何なのだろう?
人口減少・節水機器の普及等々の要因で平均給水量は下がりっぱなしの佐世保市にこれ以上のダムは必要ないにもかかわらず、50年前の計画に基づくダム建設を行おうとする長崎県の罪は大きい!
この第2サティアン前で抗議を始めてから4時間あまり、とうとう一晩をこの道路で明かしたことになる。
日付が変わったばかりの午前0時26分、毎日一緒に現地でダム反対行動を続けているY子さんから電話がかかる。
このひと月あまり、大型重機が入るのではないかとずっと気になっていたので、大型重機を搬入しているという電話に違いないと思った。
やはりそうだ。「今から出るけど、行ける?」。夫を起こし「重機を入れよるって!」と大声で言うと、「おお」と起き上がりすぐに着替え始めた。
夫も大型重機搬入が気になっていたのだ。
折り返しY子さんに電話し車に便乗させてもらうことに。
午前1時07分、こうばる第二サティアン・詰所前に到着。
地権者のみなさんがダム事務所の所長・次長・建設課長を取り囲んで抗議をされている。
警察をすぐに呼んだのだろう。川棚署の警察官の姿もある。そして、何か事があるたびに動員される本庁や県北振興局の職員の姿も見える。軽く10人は越えている。
抗議を受けていた職員たちは、逃れるように第二詰所の中に入った。
夜中とはいえ、外はうだるような暑さだが、詰所の中は冷房が効いているらしい。結露して窓ガラスには水滴がついている。昼間は中が見えないようになっている窓ガラスだが、外が暗いので中の様子が見えている。
30分ほど経っただろうか?
やっと所長はじめ県職員が詰所から出てきた。
帰ろうとする所長を取り囲む。このまま帰らせるわけにはいかない。
現場に入れ込んだ「大型重機2台、ローラー1台、小型ユンボ1台」を何としても持ち帰ってもらわなければならない。
「重機を出してください!」の声が響く。
これ以上の工事をさせてはならない。あの大型の重機ならサクサクと山を削り、すぐにでも盛土を完成させるかもしれない。
みんな「重機を出せ」を連呼し、膠着状態が続く。
そうやって5時間余り、所長からは「重機を出す」との確約は取れなかったが、「今日から来月16日まで工事を中断する。この間に重機搬出をも含む話し合いを数度にわたって持つ。」その予備段階の話し合いを8月1日に行うことが決まった。
白々と明けた空の下には、搬入された重機と崩されてしまった河川敷・護岸が見えている。
大型重機は正面ゲートからしか入らないと思っていた私たちの裏をかき、河川敷きから入れたのだ。
夜中に、職員を大量動員し、こそこそと重機を入れ込む。それほどまでしてやる公共事業とは何なのだろう?
人口減少・節水機器の普及等々の要因で平均給水量は下がりっぱなしの佐世保市にこれ以上のダムは必要ないにもかかわらず、50年前の計画に基づくダム建設を行おうとする長崎県の罪は大きい!