西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付替え道路工事再開221日目・攻防11

2017-07-03 19:51:00 | 石木ダム
このひと月、ダム事務所職員も業者も月曜日に現場へ来ることがなかった。



月曜日は、業者3社の現場責任者だけがダム事務所に行き、打ち合わせをやるだけだった。

今日も来ないのではないか? みんなどこかゆったりとした気持ちで4ヶ所の見張り場所に座っていた。








ところが、午前8時40分緊急事態を知らせるピーっという笛が鳴った。

「下、第二サティアンに業者が来てる」との声がする。

走って第二サティアンへ行く途中で、いつも業者を乗せてくるワゴン車と工事用車両など8台もの車が止まっている。



一体何事なんだ? どうしてこんなに沢山の車が来ているんだろう?



よく見ると電気工事関係の業者が来ているようだ。


第二サティアンの正面はみんな頑張って業者を止めている。



なかなか中に入れないので、業者が県職員を呼ぶ。このところ続いているパターンだ。

午前9時、ダム事務所から次長と建設課の職員合わせて5人がやって来た。

しかし、地権者のみなさんも支援者もサティアンの中に入れまいと止める、止める。




そして、9時30分、県はまたまた、川棚署を呼んだ。 これで警察の出動は11回目だ。



警察は県とこちら側との仲介をしてくれるけれど、「あとはお互いで話し合ってください。」とのこと。

現場に入って工事をしたい県と業者、工事を進めさせたくない私たちとの話し合いがまとまるわけがないのだ。



サティアン詰所入口でずっとにらみ合いが続いていたが、若い県職員が鋼板の塀を乗り越えて中に入り、鍵を開け業者と職員を中に入れた。

そして、東側入口のカギを開け、入口前に待機していた電気工事関係者から次々に荷物を受け取った。





荷物の受け渡しを止めようと、こちらも立ち向かうけれど中々うまく阻むことができない。

警察がずっとそばにいて、「怪我がないようにしてください。」「危ないですよ。」と言う。



結局のところ、県は警察に守られて荷物を運びこんだようなものだ。

12時前に全ての荷物が運び込まれ、業者も現場に入った。

エアコンが2台持ち込まれたが、両方の詰所に設置されるのだろう。




明日は、台風が来るという予報だけれど、護岸を壊しそのまま中断しているところや赤土がむき出しになった付替え道路予定地などは大丈夫なのだろうか?

壊した張本人の県は心配じゃないの?