西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

「反骨の砦」蜂の巣城闘争 

2018-07-25 09:45:18 | 石木ダム
大分県と熊本県の県境に造られた「下筌ダム」。

そのダム反対運動のリーダーだった室原知幸さんの闘いのドキュメンタリー。

監督はあの大島渚。

昨日の長崎新聞「記者の目」でも取り上げられていた「公共事業は法にかない、理にかない、情けにかなわなければならない」という有名なことばを言った方である。







石木の地権者にどれほどの勇気を与えてくれているだろうか。


「反骨の砦」蜂の巣城闘争 日本テレビ1964年

付替え道路工事再開284日目

2017-10-23 19:53:02 | 石木ダム
台風一過。 今朝は秋晴れのいい天気となった。



重機も先週金曜日と同じ位置にあり、「大丈夫。動いていない。」とちょっとホッとする。






ダム事務所前にいる支援者からは、「応援が11人もきたよ。」と連絡が入る。

先週は水曜日に本庁から4人の応援が来ただけだったのに、今週は月曜日から大量動員だ。


午前9時15分、ダム事務所職員と本庁や他の振興局からの応援が正面ゲートを通り詰所に入る。



その後、3つの班に分かれて重機のそばにいる私たちのもとへやって来た。

開口一番、建設課長は「今日は重機は動かしません。上のほうの(里山)の伐採作業をやるだけです。重機のそばから離れて下さい。」と言う。



「早くここから離れて下さい。外に出ましょう。」

「あなた方が外に出たら私たちも出る。」

お互いこれの繰り返しだったが、らちが明かないと思ったのか建設課長は場所を移動した。


午前10時50分、気が付くと、向かい側の重機の傍で地権者のみなさんと所長との話し合いが行われている。

今年8月17日にダム事務所で知事との面談を求めての話し合いが決裂して以来の話し合いではないだろうか?

地権者のみなさんも大きな声を出すこともなく、所長もにこやかな表情だ。



私は一支援者に過ぎないし、地権者のみなさんと所長との話し合いがうまくいけばいいがな…と思って、離れた場所から見守っていた。

話し合いのための話し合いだったのかもしれないが、所長を囲んでの話し合いなど行われないのが常なので、よかったのではないだろうか?


付替え道路工事再開281日目

2017-10-18 20:07:08 | 石木ダム
今週に入ってずっと雨の日が続いている。



月曜も火曜もかなり激しい雨が降り、本庁や県北振興局からの職員の応援はなかった。

月曜日は業者も1社のみが収用した土地の草刈り作業を行い、火曜日は測量業者が付替え道路内の測量をしただけだった。


今日はどうなのだろう? 職員の応援はあるのだろうか?

気にかかっていたが、ダム事務所を監視している支援者から「今日は河川課から4人の応援が来ている」との連絡があった。
いつもは10人を越す応援がやって来るのだが、随分少ない人数だ。

午前8時40分、業者がやって来たが人数はいつもより少ない。

9時15分、ダム事務所職員と応援者の14人が現場にやってきた。



正面ゲートから向かって左手に大型重機2台が並んで止めてあり、地権者も支援者も多くがそこに座り込んでいたが、県の職員は反対側の重機に向かって行く。



そこには数人の地権者が座り込んでいるだけで、慌てて応援に駆け付けた。



いつものように建設課長が「危険ですから重機の傍から離れて下さい。」と繰り返している。

「今日は工事はやりません。鉄板を敷くだけです。」とも言っている。

しばらく頑張って座り込んでいたが、県職員に抱えられたり重機の取っ手を握りしめていた手を外されたり、とうとう重機は動いてしまった。



雨脚がひどくなり、重機は止まり職員も業者も現場から引き揚げ詰所に戻って行った。


今日はここまででこれ以上の工事はないようだとの情報が入り、現場を離れゲートの外に出た。


午前11時45分、詰所から県の職員がぞろぞろと出て帰りだした。



「今日はもうお帰りですか? この後の工事はどうなっていると?」と次長に聞くと、「今日は重機のオペレーターも来ていないし、業者も仕事はしないと思いますよ。」と言う。

所長も建設課長もそのあとに続いて帰って行った。



どうやら本当に今日の工事はこれで終了らしいが、盛土はどんどん高くなりゲート前からは重機のそばに座り込む人の姿は見えなくなってしまった。



明日以降の工事がどうなるのか気がかりだが、台風もやって来ている。

いつもなら進路が外れればと思う台風だけど、今回はこの工事現場を通過して工事が中断されればいいのにと思っている。




付替え道路工事再開278日目

2017-10-13 21:29:04 | 石木ダム
体がとろけるかと思うほど暑かった夏も終わり、付替え道路工事の現場にも秋風が吹き抜ける季節になった。



工事が再開して今日で実数278日目。1年4か月が経過しようとしている。

この間、県は今年1月29日早朝に付替え道路工事の現場にプレハブの詰所を建てユンボやクレーン車トラックなどを入れ込んだ。
また、6月20日早朝4時には拡幅された県道横の空き地に新たなプレハブの詰所を建て、周りには銀色のフェンスを張り巡らせた。
さらに、7月28日深夜0時20分、河川敷から大型ユンボ2台と小型ユンボ1台を入れ込んだ。

大型重機が動きだし、現場では徐々にではあるが目に見える形で変化が現れている。






今朝は9時4分にダム事務所職員と応援の県職員21人、業者10人が現場にやって来た。



そして、4か所に分かれて重機のそばに座り込む私たちを重機の傍から引き離すことを始めた。



多勢に無勢、小さなユンボのそばに座り込んでいたS子さんとK子さんは抱えられて移動させられた。



急いで応援に駆け付けた私たちは職員に阻まれ、ユンボのそばに近づけもしない。

その後、小さなユンボの上段にある大型ユンボに向かったが、応援の県職員がいつも私たちが座り込むようにユンボの中に入り込んで私たちの行く手を阻んでいる。

重機が動かないように近づいて止めたい私たちと県職員の攻防は1時間ほど続いたが、結局、私たちは現場から追い出され重機は動いてしまった。




正面ゲートから向かって左手にある大型重機2台は、地権者のみなさんと支援者とで止めていたが午後になって燃料を補給した。

1.8リットル入りのポリ容器で15缶を県職員が重機の傍まで運び入れたのだ。



15缶もとびっくりしたが、前は20缶入れたのだそうだ。

この大型重機を動かせば、燃料代だけでも大変な額だろう。


午後からは左側の重機も動いてしまい、少しづつ地形が変わりつつある。





しかし、ダム本体工事までには至っていないのだ。まだまだ私たちの闘いはこれからだ。

気を引き締めて頑張って行かなくては…。


付替え道路工事再開268日目

2017-09-28 21:01:03 | 石木ダム
朝から小雨が降ったり止んだり日が差したりと目まぐるしく変わる天気だ。そのせいなのか向かい側の重機の上には虹がかかっている。



今日も地権者のみなさんと手分けして、3台の大型重機のそばに座り込んだ。





午前9時30分、ミーティングを終えたダム事務所職員と本庁や各振興局から来た応援者とが3ヶ所の座り込み現場にやって来た。




今日は建設係長が先頭だ。「工事を始めます。重機のそばから移動してください。」いつもと同じ台詞だ。





こちらもいつもと同じように黙って座り込んでいる。


向かい側の重機はどうしても動かしたいのか、県職員が座り込んだいる地権者を抱えて排除し始めた。



しかし、業者によると昨日の大雨で地面がぬかるんで、ダンプも重機も動かせないとのことだ。

これは本当だろう。

工事の中心であるN建設の作業員は、3人とも早々と引き上げて帰ってしまったのだ。


でも、建設課長は「重機のそばから離れて下さい。」を繰り返し工事を再開するつもりだ。

思わず建設課長に「N建設はみんな帰ってしまってるでしょう。今日は出来ないでしょうが。」と言うと、「この重機で道を整備するんです。」と言う。

そして「あなたが判断することではない!」と怒っている。

確かに私が判断することではないけれど、別の業者も「今日はあの重機は動かさないよ。」と言っていたのだ。


建設課長もあわよくば大きい重機を使おうなどと考えず、さっさと決断すればよかったのだ。


そうすれば人気も上昇したのにな~。