ニューヨークの想い出

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1104、空母と被災住民

2011年03月25日 | Weblog
米第七艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」が13日から被災地の沖合で大規模な支援活動を展開しています。
韓国での軍事演習に向かう途中に東北関東大震災が発生し、急きょ船首を東北地方に向けました。
11日の地震発生から2日目の素早い行動で、作戦名は「オペレーション・ともだち」です。
戦闘機などが発着する甲板はアメリカ軍が用意した支援物資を運ぶ海上基地になっています。

テレビで映し出されるのは、ほとんどが体育館などの避難所の映像ですが、連絡の取れない孤立地域が多くあります。
アメリカ軍はヘリコプターで空から被災地を見て、ピンポイントで孤立地域を探して物資を運び、被災した住民から感謝されています。
アメリカ海軍は空母ロナルド・レーガンを含め20隻の艦艇と140機の航空機を被災地周辺に派遣し大量の物資を運んでいます。
陸軍も仙台空港に物資の輸送拠点作りを進めていて、アメリカ軍は大規模な支援活動を行っています。
これらの活動はテレビで放送されることはあまりありません。

空母、ロナルド・レーガンは第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガン(1911~ 2004)の名が冠されています。
存命中に名が冠されたアメリカ合衆国で3番目の原子力空母で2003年に就役しました。
ソビエト連邦を「悪の帝国」と言い、ソ連の解体、ベルリンの壁崩壊など東側諸国の民主化に貢献し、冷戦終結に大きな役割を果たしました。
私の印象に残っているのは1980年の大統領選挙です。
アメリカで政治家になる条件として、「見栄えのする容姿」と、大衆を引き付ける「目には見えない魅力」があることです。
俳優出身のレーガンはこの両方を備え、静かな語り口ながら、率直で分り易く、語りかけるような話術は人々の心をとらえ、「アメリカの父親」という印象を与えました。
選挙では現職のカーター大統領を大差で破る、地滑り的勝利でした。
弱腰と言われたジミー・カーター前大統領と違い、「強いアメリカ」を回復しました。
1998年にワシントンD.C.のナショナル空港が、「ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港」と改名されています。
今も根強い人気があり、先日行われた米世論調査機関ギャラップによる、米国民が「最も偉大とみる大統領」にレーガン大統領が選ばれています。(19%)
リンカーン大統領(14%)、クリントン大統領(13%)が続き、現職のオバマ大統領は5%で7位でした。
(写真はNHKのニュースより)

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