ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1144、舌戦開始

2011年05月04日 | Weblog
来年(2012年)の大統領選に共和党から出馬が噂されている富豪のナルド・トランプ氏が「オバマ大統領は米国生まれではない」との主張を展開しています。
これに対し、先月30日に行われた恒例のホワイトハウス特派員協会のパーティーで、トランプ氏を前に、同氏をやゆするジョークを連発し、会場の笑いを取って「逆襲」しました。
大統領は「今夜は私の誕生時のビデオを公開する」と切り出し、アフリカを舞台にしたディズニー映画「ライオン・キング」の映像を会場で放映し、ケニア生まれで米大統領になる資格がないとの「疑惑」を逆手に取って、その主張の滑稽さを笑いのネタにしたものです。
さらに、トランプ氏が大統領になれば、ホワイトハウスをカジノのような建物に「変革」できると揶揄し、2012年の大統領選に向け、舌戦開始です。
1124、早くも前哨戦」を参照

大統領は直前の27日にハワイ州発行の出生証明書の「原本コピー」を公表していました。
「こんな愚かなことに割く時間はなく、他にやるべきことがある」と述べ、原本公表で「出生論争」に終止符を打ち、政策論議に集中したいとの考えを示しました。
父親がケニア人のオバマ大統領の出生地を疑問視する声は、2008年の大統領選挙戦の時にも浮上し、オバマ陣営は、ハワイ州発行の出生証明の「書簡易版」を公表していました。
その後も大統領が米国生まれではないと考える人が根強く存在しています。
トランプ氏が「簡易版では証明にならない」と主張していたので、原本コピーを公表したものです。
218、出生証明書」を参照

アメリカ合衆国の大統領になるための条件は、憲法で以下の3つが定められています。
・米国生れであること(帰化はだめ)
・米国に14年以上在住していること(アメリカ生まれでも外国に住んでいる人はだめ)
・35歳以上であること

1974年に「ウォーターゲート事件」でニクソン大統領が辞任したとき、大統領補佐官のヘンリー・キッシンジャー氏を大統領に、という声もありましたが、キッシンジャー氏がドイツ生まれなので資格がありません。
(ジェラルド・R・フォード副大統領が第38代大統領統領に昇格しました。)
また、前カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガー氏もオーストラリア生まれなので大統領になる資格はありません。

上の写真はホワイトハウス特派員協会のパーティーでスピーチをするオバマ大統領。

*日本の場合は、日本生まれでなくても帰化して国会議員に当選すれば、内閣総理大臣になる資格を得ることができます。

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