ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1948、無罪評決

2013年07月16日 | Weblog
2012年にフロリダ州サンフォードで、黒人の高校生が自警団の男に射殺された事件に対し、サンフォードの裁判所の陪審員は13日、殺人罪に問われた男性の正当防衛の主張を認め、無罪の評決をしました。
事件はサンフォードの住宅街で2012年2月26日夜、当時17歳のトレイボン・マーティン君がコンビニで買い物をし、知人宅に戻る途中に起きました。
無罪評決に対し、人種差別だと主張する抗議行動が米国各地で起きていましたが、オバマ大統領は14日、声明を出し、「われわれは法治国家の国民であり、評決は既に下った」として、評決を尊重するよう国民に呼び掛けています。

無罪判決に対する抗議行動

この評決を聞いて「ロサンゼルス暴動」を思い出しました。
1992年4月末から5月頭にかけてロサンゼルスで起きた大規模な暴動です。
1991年3月3日、黒人男性ロドニー・キングがスピード違でLA市警に逮捕されました。
その際、20人にものぼる白人警察官が彼を車から引きずり出し、殴打、足蹴にするなどの暴行を加えました。
この様子を近隣住民がビデオカメラで撮影し、この映像が全米で報道され黒人たちの激しい憤りを招きました。(テレビでくり返し映されていた)
ビデオ映像から身元が分かる白人警官3人ヒスパニック系警官1人、計4人が起訴されました。
事件発生から1年経過した92年4月29日に陪審員は無罪評決を下しました。
このときの評決には黒人は含まれていませんでした。
評決に怒った黒人たちがロサンゼルス市街で暴動を起こして商店を襲い、放火や略奪をはじめました。
小規模な暴動、抗議の動きはラスベガス、アトランタ、サンフランシスコをはじめアメリカ各地で起き、カナダの一部にまで波及しました。
このときニューヨークで暴動は起きませんでした。
私は黒人の友人がいたので黒人街にも行きましたが、普段とは違う雰囲気でした。

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