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2011年6月に読んだ本

2011年07月02日 15時24分05秒 | 本と雑誌
6月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5182ページ

れでぃ&ばと! (電撃文庫)れでぃ&ばと! (電撃文庫)
アニメから入ったので、キャラ等は既知。アニメもそうだったけど、特に面白いってわけではないが、なんとなくクセになる感じ。主役級3人のキャラ立てがけっこうしっかりしているからかなあ。(☆☆☆)
読了日:06月01日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈2〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈2〉 (電撃文庫)
朋美が思ったほど黒くないなあって感じだけど、ホント頭使わずにスラスラ読めるので、これはこれでいいんだろう。(☆☆☆)
読了日:06月01日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈3〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈3〉 (電撃文庫)
完全にメインヒロインの座はセルニアって感じになっちゃったけど。セルニア父もいい感じ。(☆☆☆☆)
読了日:06月02日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈4〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈4〉 (電撃文庫)
朋美とのデートとそれを尾行するセルニアというこれ以上ないお約束の展開。棗の登場にやきもきする二人もこれまたいかにも。ただ朋美の内面を描いたりと、お約束だけで終わらないからつい読んでしまう感じかも。(☆☆☆☆)
読了日:06月02日 著者:上月 司
げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)
個人的には腐女展開は好きだけど、一般受けするのかね。今後どんな方向に進んでいくのかはとても楽しみ。
読了日:06月02日 著者:木尾 士目
プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)
データを使ってプロ野球を斬るって感じだけれど、さほど目新しい話はなし。いくつか興味深いデータもあったけれど、最後のバントの話はまやかしに感じた。詳しくはブログで(笑) http://bit.ly/mFw983+(☆☆☆)
読了日:06月03日 著者:小野 俊哉
テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)
ネタ尽きないね(笑)。平たい顔族とのコミュニケーションが相変わらず面白い。『裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心』を最近読んだので、コラムとリンクしてなかなか興味深かった。
読了日:06月03日 著者:ヤマザキマリ
れでぃ&ばと!〈5〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈5〉 (電撃文庫)
セルニアのいない11話、朋美がほとんど出ない12話と来て、満を持しての二人の対決となった体育祭。いよいよ盛り上がったところで以下続刊へ。ちょっと肩透かしな感じの5巻。(☆☆☆)
読了日:06月04日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈6〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈6〉 (電撃文庫)
主人公のニブさはハーレム系ストーリーのお約束ではあるが食傷気味ではある。それでも朋美とセルニアのやりとりなど、魅力的な要素もあるから読んでしまうわけで。(☆☆☆)
読了日:06月05日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈7〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈7〉 (電撃文庫)
毒舌キャラの多い作品の中でもヘディエは別格。切れ味が鋭いってわけじゃないけど、ここまで徹底していればそれはそれで良い味。ただ秋晴の無神経ぶりがちょっと鼻につくことも増えてきたのが難。(☆☆☆)
読了日:06月07日 著者:上月 司
れでぃ&ばと!〈8〉 (電撃文庫)れでぃ&ばと!〈8〉 (電撃文庫)
朋美・母がすべて掻っ攫っていったような8巻。格の違いを見せ付けた感じ。朋美とセルニアのやり取りは良かったが、それに比べて秋晴が・・・。(☆☆☆)
読了日:06月07日 著者:上月 司
ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために (生活人新書 334)ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために (生活人新書 334)
3章立てで三人がそれぞれ各章を担当。荻上はネット時代の流言の実例を多数取り上げつつ、そうした流言に惑わされない、また、流言の流布に加担しないことの大切さを説いた。まさに東日本大震災以降そうした流言は増大した。鈴木はメディア・リテラシー自体の政治性を示し、普遍主義やコミュニタリアニズムといった政治思想の最前線の議論を踏まえつつ、メディア・リテラシーの必要性を説いた。読み応えのあるこの2つの章に比べて、飯田の章はほとんど無内容に感じられてしまった。(☆☆☆☆)
読了日:06月15日 著者:荻上 チキ,飯田 泰之,鈴木 謙介
妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)
悪くはないけど、定型的な印象が目立った。近未来、女性主人公、日本人(8話除く)である必然性がほとんど感じられなかった。小川一水の短編とは相性が悪いのか、あまり楽しめずに読み終わってしまった。(☆☆☆)
読了日:06月15日 著者:小川 一水
羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫)
莉音と一馬の会話にしびれた。こういう熱さを書けることが素晴らしい。いまの日本じゃ理想論は敬遠されるけれど、いまの日本の常識はかなり特殊な例に過ぎない。中二系の作品もこれくらいやってくれれば読む気になるのに。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:06月17日 著者:至道 流星
喰-kuu- (MF文庫J)喰-kuu- (MF文庫J)
限りなく「ベン・トー」テイストなのはまあいいとして、過剰さやバカっぷりが乏しく小さくまとまってしまった感じに。期待していただけに残念。大食いの過酷さがもう少し表現できていれば、もっと楽しめたかも。(☆☆☆)
読了日:06月23日 著者:内田俊
先生の隠しごと―僕僕先生先生の隠しごと―僕僕先生
「光の国」がいかがわしい新興宗教めいていて、ラクスの語る言葉にも魅力がない。理想の世界を描くのが難しいのは分かるが、フィクションの力をもう少し発揮できないものか。これでは僕僕の心の揺れにも共感できない。仙として世俗を超えているからこそ面白いのにがっかり。王弁が活躍するようではもう読む価値がないのかも。(☆☆☆)
読了日:06月24日 著者:仁木 英之
ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ)ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ)
科学ノンフィクションとして、数学者たちの人となりやドラマを描くという点では成功を収めている。一方、ポアンカレ予想とトポロジーについては難しすぎてイメージできなかった。今までならそれで仕方ないと思うが、今ならこれを「数学ガール」で取り上げて欲しいと思ってしまう。それほど「数学ガール」のアプローチの手法が斬新だったと言えるだろう。数学者たちのドラマを追うだけでは満足できないほどに。(☆☆☆☆☆)
読了日:06月28日 著者:ジョージ G.スピーロ
咲-Saki-(8) (ヤングガンガンコミックス)咲-Saki-(8) (ヤングガンガンコミックス)
いよいよ全国大会突入。「常識の外にいる生き物」が続々登場・・・とまではいかないで今回は終了。今後が楽しみ。それにしてもこの世界には「下着」というものはないのですか?
読了日:06月29日 著者:小林 立
喰-kuu-2 (MF文庫J)喰-kuu-2 (MF文庫J)
文章や演出は1巻より良くなってるかなとは思うが、肝心のストーリーはいまいち。ハジけ足りないというか、突き抜けてないというか。まあ「ベン・トー」基準にしちゃ酷なのかもしれないが。(☆☆☆)
読了日:06月29日 著者:内田 俊
ばらばら死体の夜ばらばら死体の夜
『私の男』以来のつまらなさ。主観視点でマイナスイメージの描写を繰り返すばかりで気分が萎えた。社会性を出したいなら中立的な表現のほうが良かったような。構成の巧さだけはさすがって感じ。(☆☆)
読了日:06月29日 著者:桜庭 一樹

読書メーター




20冊はノルマ到達だけど、カウントしないコミックが3冊含まれているので実際は17冊。6月序盤はいいペースだったのに。ライトノベルで数を稼いだだけではあるけれど。

小川一水に対しては明らかにハードルを上げているのを自分でも感じている。『復活の地』『天冥の標 メニー・メニー・シープ』から読み始めたせいだろう。その水準に達して始めて評価できる感じになってしまっている。
『妙なる技の乙女たち』では『プラネテス』が随所で頭に浮かんだ。宇宙が身近になりつつある近未来、国家プロジェクトではなく企業を舞台とした宇宙開発、そこで働く人々の日常。『プラネテス』は絵の力もあってこのジャンルでは他の追随を許さないほどの傑作たりえた(もちろん小説も含めて)。それと比較するのは酷な話だが、キャラクターやストーリーが類型化し過ぎのように感じられた。良くは出来ていたが、「驚き」がない。他の作家の作品だったならば、よくまとまっているということで評価したかもしれないが、小川一水にはもう少し多くを求めてしまう。

エンタテイメントでもうまくまとめようといている作品が目立つ気がする。『喰-kuu-』も面白い素材なのに小さくまとまった感が強い。
路線的には『ベン・トー』を意識していると思われるが、『ベン・トー』がバカに特化しているのに対して、『喰-kuu-』にはコレといった特徴が見えない。バカを突き抜けて他に類のない世界を作り上げた『ベン・トー』の凄みが改めて思い知らされることとなった。
模倣とまでは言わなくとも、特定の作家や作品に影響を受けて描いた作品でも、そこから抜け出す過程においてその作家の特徴が表現されていたならば読む価値はあると思う。『みーまー』のように。『喰-kuu-』の場合はそこまでの個性が感じられないのが問題だろう。

2011年5月に読んだ本
2011年4月に読んだ本
2011年3月に読んだ本
2011年2月に読んだ本
2011年1月に読んだ本

今年、コミック・ムックなどを除いて、読んだ本の数がちょうど100冊に。6月終わって1年の半分が過ぎたわけだから、年間200冊ペース。目標は250冊だが、さて、これからの半年でどれだけ読めるものだろう。2009年はここからの半年だけで250冊読んじゃったのにね。