AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

3.0から4.0 全てが誘う先(7)

2017-04-07 22:58:56 | 世界標準の消費価値
前回 「Soup Stock Tokyo」のペルソナマーケティングを紹介しましたが、
もう一つ「Soup Stock Tokyo」の市場マーケティング戦略は臨機応変に対応できていることです。昨年のゴッホとゴーギャン展(2016年10月8日(土)~12月18日(日) 東京美術館)
に合わせてゴッホとゴーギャンの絵からコンセプトしたスープを販売しました。






それがSoup Stock Museumの展開でした。消費者はそこでしか体験できない物には、遠方からでも求め、長い行列にも並ぶものです。
以前 辻堂テラスモールの食品売り場で大行列が出来ておりました。
並んでいる方にお聞きしますと「みんな並んでいるので美味しいかと思い並んじゃいました。」
デパートでも行列してスィーツを購入する列 でも84%の人が並びたくないと答えているのです。
事実「行列マーケティング」とも言われ、サクラを導入した大手ハンバーガーチェーンも問題となりました。並んでいるのだから、美味しいに違いない。そう美味しくなくても自分を「納得させる」こう言う方々は流れに任せる消費者と言えましょう。フィリップ・コトラーの「マーケティングのすすめー21世紀のマーケティングとイノベーションー」の図表では社会的欲求 マーケティング2.0の手法であり、この思考はSNSで問題となった医療 健康のキュレーションサイトの様なものを信じる浅はかさであり、店は何時の間にか廃れ、閉店しました。
日本の不寛容社会もこの様な、日本人の悪い遺伝子が影響しているのかも知れません。













無印良品は消費者と協働して商品を開発する戦略へと舵を切りました。このことが功を奏し、低迷していた業績がV字回復したのです。売上高は03年から16年まで一貫して増加しています。営業利益も増加傾向を示しています。価値主導の「マーケティング3.0」の時代の波に消費者も段々と追いついてきてます。マーケティングは、製品中心の「マーケティング1.0」から消費者志向の「マーケティング2.0」へと移行し、近年は価値主導の「マーケティング3.0」の時代になっています。消費者の精神に訴え、消費者と共に価値を見出していく「価値共創」の時代になっているのです。(http://www.mag2.com/p/news/210736/2 MAG 2News から一部引用させて頂きました。)

然し乍ら、多くの企業は「消費者志向」を標榜しています。しかし、ほとんどが「マーケティング2.0」で止まっているのが現状でしょう。無印良品はマーケティング2.0からの脱却を図り、消費者との価値共創である「マーケティング3.0」実行したのです。今の無印良品の好調な業績を支えていると言えます。

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