AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

被災者達と国家との活断層(2)

2011-05-29 23:31:56 | CGMの感染力





その後 海水注入が停止されていなかったとのインタビューでは「一体 私はなんだったんでしょう?」
東京大学大学院の教授だった方のお言葉である。東京電力の御用学者にしても、その稚拙な言葉の内容には呆れるばかりだ。東大にしてもこういうのが教授だったことを認識した方が良い。この大震災に対する日本国民の気質を世界は賞賛したが、一方で政府や東電、そして御用学者の対応を非難している。こういう教養人の常識のない発言。まあ、自分は偉いと思っているのだろうが。
政治家も東京電力の御用聞きの先生方も、誰も信用していない。ボランティアに目覚め自分にも何かできる事がないか?と被災地で活動する若い人達を被災された方々は、一番感謝している。被災地、そして国民と政府や東電、学者連中との活断層はどんどん深くなる一方だ。






被災者達と国家との活断層(1)

2011-05-28 23:09:54 | CGMの感染力


菅首相はG8サミット首脳会議に先立ち、世界へ発信した。異例の挨拶らしいが、世界からの援助への感謝と原発と自然エネルギーの促進を述べた。
日本では自民党が、福島原発 で海水注入を止めた?止めない?で争っていたが、東京電力の副社長の会見で止めていなかった。との他人事のような何時もの調子である。事故発生当時、情報が錯綜する中でのお粗末な結果である。福島第一原発所長の判断で止めていなかった。東京電力本社からどういう指示が現場に出されていたのか?メルトダウン状態にもかかわらずこの場におよんでも、廃炉にしたくなかったのか?それと原子力安全委員会班目委員長のこのアドバイスも酷い。「数学的にはゼロではないが、物理学的にはゼロだ。」統計力学ではこういう言い方をするらしいが、一般人にはさっぱりわからない。



現場時代 原発のプレゼンテーションをしたことがあるが、やはり「安全だ。」というところを地元にアピールして欲しい。とのオリエンだった。十数社の競合で、今思えば「負けて良かった。」情報が上流から下流のマスメディアの時代は終わった。本当の情報がどんどん出てくる。但し、それが正しいかどうか?精査する洞察力が求められる。











風評と狂歌 時代の「リスクマネジメント」

2011-05-21 21:53:53 | CGMの感染力



CM自粛でAC(公共広告機構)のCMが多く流れている。金子みすゞの詩 「こだまでしょうか」を引用した東京電力への批判を表現した映像が、YouTubeでも話題になっている。
原発の風評被害を被った福島の農産、畜産そして水産業の怒りも伝わってくる。

ペリー来航で詠まれた「泰平の眠りをさます上喜撰 たつた四杯で夜も眠れず 」
上喜撰(じょうきせん)は高価な宇治茶であり四杯も飲むと夜眠れなくなることと、ペリーが蒸気船である黒船他計4船で来航したのを掛けたものだ。
吉田松陰も『燕都流言録』で
「アメリカガのませにきたる上喜撰 たった四杯で夜も寝ラレズ 。」
と詠んでいる。

狂歌はその時代を風刺したものだが、東京電力はいくら風刺されても原発被災の人々の被害は未だ未だ収束もしていないし、家に何時帰れるかもわからない。
今までにも、多くの大企業がこのリスクマネジメントを無視し、企業の長き歴史と伝統に胡座をかき一夜にして破綻していった。東京電力の場合は、この想定内で起こった人災を他人事の様に会見する。会見ではカタチなりに頭を下げ、後ろを向くと電卓で自分の賃金カットを何処までするか、、、?と算盤勘定しているのだろう。なんでこんな酷い連中が経営者になったのか?松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫さん 戦後 日本経済を復興させた先人達は皆、泣いていることだろう。

「リスクマネジメントと屁理屈マネジメント」

2011-05-19 02:31:33 | CGMの感染力


「epic2014」がYouTubeにアップされてから5年が経った。この近未来のメディア予測よりも現実ははるかに厳しい現実となりつつある。ウィキリークスの情報公開、ソーシャルメディアの世界の人々の繋がりは、これからも独裁国家を倒していくだろう。マスコミの上流から下流への情報の流れも、ソーシャルメディアによって随分変わってきた。そして、毎日報道される福島原発事故 東京電力の会見に、この大企業のリスクマネジメントの無さにも驚くばかりだ。記者の「メルトダウンなのか?」この記者の質問に武藤副社長は「メルトダウン」というフレーズを一切使わなかった。「溶融=メルト、落ちる=ダウンだが、英語では必ずしも正確に伝わらない」「言葉の選び方の問題」と述べた。後手後手の対応が次々と明らかになり、原発を続けるべきかとの質問も出たが「プロセスを含めて瑕疵(かし)があったかは、事故調査委員会で検証される」と、人ごとのように話した。東京電力のウエッブサイトの中でリスクマネジメントが、とても崇高に明記されているが、記者会見での説明は「屁理屈マネジメント」に終始した。福島原発事故で東京電力はどうなるのか?東日本を襲った大津波は、大企業をのみこんでいく。

made with Japan(3)

2011-05-14 11:27:36 | 世界標準の消費価値


高級車レクサスは米国ではユダヤ系アメリカ人の金持ち達が購入しているらしい。
聞いた話では、ベンツがレクサスを分解して、その技術と価格対応費を分析した結果
「ベンツはレクサスの価格では販売出来ない。」との結論に至ったそうだ。同じくらいの金額だと、日本人はベンツを購入するみたいだ。「舶来好きの日本人」である。こういった日本の各産業は、コモディティからプレミアムへ移向していかないと中国、韓国そしてインドに市場をどんどん取られていくいだろう。
それと、「made in Japanからcultured in Japan」「made in Japan からmade with Japan」日本の文化と日本人の持つ感性を世界に受け入れられる消費価値としてアドバイスし、グローバル商品として仕上げて行く。日本が世界で生き残る為に必要なことであろう。
鬼塚タイガー、現在のアシックスの表現にも日本人らしい表現力が活かされている。



Made with Japan(2)

2011-05-07 02:42:41 | 世界標準の消費価値



ボーイング社の次世代旅客機787はドリームライナーと言われているが、この機の居住性の提案は全日空が提案したものらしい。ボーイング社は「Made with Japan(日本と一緒に作りました)」をテーマに新聞広告をやっていたのを思い出した。
GDPが中国に追い越されて世界3位となったが、この大震災で世界に示された「国民性の気質と作り手の資質」は薄れていない。家電品もパソコン業界も「made in Japan」は高すぎてアジアで売りずらくなってきている。最近では中国品も悪くない。最低限の機能であれば充分である。炊飯器は日本のほうが優れているらしいが。しかし、ハードや部品はやはり日本が優れているらしい。薄れたのは「原子力発電の安全性と政府の危機管理」であろう。

Made with Japan(1)

2011-05-05 01:42:21 | 世界標準の消費価値


東日本大震災から2ヶ月が経とうとしている。この震災で自動車メーカーや、半導体などの部品供給が厳しい状況となっている。トヨタ、ホンダばかりでなく米国のFORD,GM独逸のBENZ、BMWなども影響を受けている。自動車の半導体 世界シェア4割を占めるルネサスエレクトロニクスは、パソコンや携帯電話などの部品供給にも影響をおよぼしているらしい。今は24時間操業している。 この大震災でmade in japanの素晴らしさを知ることとなった。 海岸のカフェで会った早稲田大学で経済学を研究している博士課程の学生さんの話では、サウジアラビア、日本そして米国この3国がおかしくなるだけで世界経済は破綻するらしい。この原発事故で原発推進国のフランスは真っ先に大統領自らやって来た。米国のオバマ大統領は、このクリーンエネルギー推進だ。チェリノブイリ原発事故よりも更に長引くであろうこの事故が、大地震、大津波だけでなくこの国にとって三重苦となり、原発20kmの住民達を翻弄させている。それにしても東京電力の危機管理の無さとその後の対応には呆れるばかりである。