「ブランド・アイデンティティ」
「ポジション」「ブランド」から成り立ち、ブランドを消費者のマインド内にポジショニングすることを指します。
「この世界の片隅に」は原爆で消滅してしまった広島や呉大空襲以前の町並みを当時を知る方に聞き、描き 修正を何度もし、そのリアリティを探りました。ここで主人公「すず」さんを丁寧にこのリアリティの世界に誕生させてのでしょう。勿論、すずの声の「のん」さんの力量もブランディングの力となっています。
「ブランド・イメージ」
「ブランド」「差別化」から成り立ち、消費者に良好な印象を与え、感情的なニーズを満足させることを指します。
戦前 戦中の家族を戦争という狭義のテーマで捉えずに、日常の生活の中で捉えました。
すずさんと周りの方々の戦時中でもそこには笑いも食卓もあったことです。
「ブランド・インテグリティ」
「差別化」「ポジショニング」から成り立ち、ブランドに対する誠実さを意味します。
従来の映画製作ではなかった、クラウドファウンディングを使い、漫画で描かれた世界に共感した人々が多く投資しました。これはこの世界を描こうとした誠実な質をも感じさせます。
これらの3要素をバランスよくきれいに形作ることがマーケティング3.0では重要だと
コトラーは語っております。
「差別化」「ポジショニング」から成り立ち、ブランドに対する誠実さを意味します。
これらの3要素をバランスよくきれいに形作ることがマーケティング3.0では重要だと
言われています。
「ブランディングの3i」で独断と偏見で取り上げてみましたが、私の私感としては、「すず」さんを誠実なブランディングとすれば成り立つ事です。
キネマ旬報がこの作品を1位に選んだ理由も成り立ちます。勿論 こんな分析はしていないでしょうが、観客達の心の片隅にすずさんがもういるんでしょう。
だから何回も観に行く。
「君の名は」もこの3iに当てはめてみれば自ずと導き出せる事だと思います。
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