海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

4・25県民大会にむけて

2010-04-17 20:24:53 | 米軍・自衛隊・基地問題
 25日の県民大会まで8日になった。名護市やうるま市、宮古島市、宜野湾市、今帰仁村、中城村、与那原町、西原町などでは実行委員会が結成されて、当日は会場までバスの運行を実施することを明らかにし、住民への参加を呼びかけている。宮古島市では独自の地区大会が開かれる。
 名護市では県民大会への参加を呼びかけるポスターが街中に張りめぐらされている。ティダの会、辺野古有志の会も昨日、立て看板を作成して名護市内に張り出した。25日はあいにく辺野古区の区民大会と重なってしまい、辺野古の会員の皆さんは県民大会と区民大会の二手に分かれて参加することになっている。
 これから県民大会実行委員会に加盟する団体の取り組みも日一日と活発化していくはずだが、仲井真知事は未だに県民大会に参加するのか否か、態度を明らかにしていない。自民党県連や仲井真後援会の正・副会長、公明党県本などが相次いで参加要請を行っているが、態度を保留している。支持母体の要請を無視して県民大会不参加となれば、二期目の知事選出馬も困難になるはずだが、仲井真知事を逡巡させているのは何なのか。
 V字形滑走路を持つ辺野古新基地計画の沖合移動を求めてきた仲井真知事は、同計画が再浮上することを願っているのだろうか。仲井真知事や島袋前名護市長が主張した沖合移動には、埋め立て利権がからんでいることが指摘されてきた。それへの執着や、あるいは鳩山政権が持ち出そうとしているカジノ利権への期待から、「県内移設」反対の態度を明確にすることをためらっているのか。
 仲井真知事は週明けに態度を表明するとしているが、県民大会不参加となれば、下地幹郎議員と同じように新基地建設利権とのからみで「県内移設」にこだわり、県民を裏切ったと批判されるだろう。仮に参加を表明しても、大会前一週間を切っての態度表明には、知事としてのリーダーシップのかけらもなく、知事選に出るための打算的対応と見なされるしかあるまい。
 県民大会を目の前にして仲井真知事は、リーダーとしての能力の欠如をさらけ出し、超党派で取り組まれる県民運動から取り残されようとしている。それは政権交代によって生じた普天間基地「移設」(新基地建設)の流動的状況に対し、状況認識を語るだけで自らの意思決定、明確な態度表明を先送りし続けたことの結果であり、ことここに至って、醜態をさらしているとしか言いようがない。

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1 コメント

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Unknown (ブーゲンビリア)
2010-04-19 12:02:56
県民大会のブログができました。

http://taikai425.ti-da.net/

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