海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾側のスパッド台船への抗議

2014-08-27 23:48:03 | 米軍・自衛隊・基地問題

 https://www.youtube.com/watch?v=mE5dwd0Os8Y&feature=youtu.be

 27日は朝、辺野古の浜をカヌーで出発すると、平島に寄らずに直接大浦湾に向かった。現在、フロート内では2隻のスパッド台船が海底ボーリング調査を行っているが、26日に移動した辺野古崎南側のと、もう1隻が北側(大浦湾側)に設置されている。そこに向かおうとすると海上保安庁が、「長島とフロートの間は通行禁止です。通らないでください」と、ボートや船で前をふさいでくる。どうして通っていけないのか?理由を説明してほしい、と求めたが、まともに答えきれない。正当な理由がないんですね、通りますよと確認して先に進むと、ボートと船で挟み込むようにして嫌がらせをしてくる。カヌーにとって極めて危険な弾圧のやり方だ。

 こういう船で前をふさがれ、スクリューを向けられて渦やうねりを作られると、小さなカヌーにとっては転覆する危険がある。この「むりぶし」という船の船長は、命令口調でやたら横柄なものの言い方をする。そのために議員団を激怒させたこともあった。軍隊式の海上保安庁内では通用するかもしれないが、組織外の一般社会ではそういう口調が通用しないばかりか、余計に反発を煽ることが分からないらしい。27日も小型のメガホンを手に「そこの赤いカヌー、フロートから離れろ」といつもの命令口調で言っていたが、カメラを向けて撮影を始めると船内に引っ込み、何も言わなくなった。

 このボーリング調査地点は、台船とフロートの距離が最短で30メートルほどしかないので、作業の様子や台船の構造がよく見える。前日、フロートを越えて9名が不当拘束されたので、海上保安庁も警戒を強めていた。緑の網の中でボーリング調査をしている作業員たちも、最初はニヤニヤ笑っている者がいたが、しばらくして梯子(はしご)を引きあげていた。

 スパッド台船に抗議したあと平島に行き、昼食をはさんで今後のカヌー隊の取り組みについて話し合いを持った。雷雲が出てきたので午後2時半頃に辺野古の浜に引きあげ、27日は少し早めに活動を終えた。海上での雨、雷は危険なので、天候には細心の注意をして、早めに対処するようにしている。

 


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