海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾は波が高く、海上作業は行われず。

2015-11-30 20:03:17 | 米軍・自衛隊・基地問題

 11月も最終日となり、今年もあと1か月となった。30日はキャンプ・シュワーのゲート前を通るとき、空の大型トレーラーやバックホーを積んだトレーラー、石材を積んだダンプカー3台などが立ち往生していた。座り込んでいた市民の大半は強制排除され、機動隊のバスと鉄柵で囲まれた歩道に閉じ込められていた。車内から声援を送りながら海上行動に向かった。

 30日は朝、松田ぬ浜からカヌー14艇が出発した。辺野古崎の岩場を抜けて長島の南側まで漕ぎ、フロート沿いに待機しながらスパッド台船などの様子を見た。3基のスパッド台船のうち2基は、先週の土曜日に掘削棒が抜かれた。残りの1基はまだ掘削棒が海に入ったままだが、いずれも作業員の姿はなく、午前中、海底ボーリング調査は行われなかった。

 大浦湾の波やうねりの影響か、作業船1~2隻がスパッド台船やフロート近くで点検作業を行っていたようだが、目立った海上作業はなかった。カヌーメンバーは4隻の抗議船に乗ったり、フロート沿いで待機して、午前中監視と抗議活動にあたった。

 昼食は平島に上がってとった。海岸の岩場にはオキナワギクやウコンイソマつが咲いている。アダンの葉陰で休んでいると雨雲が出てきて、太陽の光のまわりに虹ができていた。

 午前中に続き、午後も目立った海上作業はなかったので、午後2時近くまで平島で様子を見たあと、この日は海上行動を早めに終えることにし、カヌーは松田ぬ浜に引き上げた。

 海上作業は行われていなかったが、陸上での作業は今日も進められている。作業ヤードの整備や石材を網袋に詰める作業などが行われているようで、バックホーやクレーン車などが動いているのが海上からはよく見える。いったん基地内に工事車両が入ってしまえば、陸上での作業は止めようがないのが現状だ。それをどう打開するかが問われている。

 午後4時頃、第3ゲートから大浦湾を見ると、米軍のビーチ近くでクレーン車が動いていた。何時ものフロートやオイルフェンスではなく、網袋に入った石を移動しているようだったが、木に隠れてはっきりとは確認できなかった。浜でも午前中から作業が行われており、先週から大型クレーンも近くに置かれている。どのような工事が行われるか、注意が必要である。

 


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