海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

スパッド台船再設置への阻止・抗議行動

2015-11-11 22:51:45 | 米軍・自衛隊・基地問題

 11日はキャンプ・シュワーブ・ゲート前で500人以上が集まって作業車両を止めるために行動した。ゲートに続く国道は渋滞となり、弾圧に乗り出した県警と警視庁の機動隊を押し返して、1時間以上にわたって作業車両を止め、米軍車両に抗議する行動が行われた。

 私はカヌーによる抗議行動を優先して、車からしか応援できなかったが、これだけの人が毎日集まり阻止・抗議行動を続ければ、日本政府だけでなく何より米軍が、沖縄の反発を真剣に受け止めざるを得なくなる。このままでは沖縄の基地機能が大きな打撃を受ける。米軍・米政府がそのように考え、深刻な危機感を抱くとき、辺野古新基地建設を止めることができる。

 この日はカヌーや船のメンバーもゲート前行動に参加した人が多く、午前9時半過ぎに松田ぬ浜をカヌー11艇で出発した。辺野古崎と長島の間に張られたフロート沿いで作業の様子を監視していると、米軍のビーチ近くに停泊していた緑のクレーン付台船に載っていたスパッド台船が組み立てられ、長島方向に曳航されてきた。

 スパッド台船は長島の近く、6月末まで海底ボーリング調査が行われていた場所に運ばれた。カヌー11艇がフロートを越えて、再設置を阻止するためにスパッド台船に向かった。途中で海保のゴムボートに拘束されたが、翁長知事が埋め立て承認取り消しを表明し、県民の大多数がそれを支持しているなかで、海底ボーリング調査を強行する日本政府・防衛省に対し、県民の一人として黙っているわけにはいかない。

 カヌーメンバー全員が海保に拘束され、松田ぬ浜まで運ばれて拘束を解かれた。昼食をとってから再び長島の方に向かった。

 

 同じようにフロート付近で監視活動を行った。運ばれてきたスパッド台船を設置し、海底ボーリング調査を行うための準備が進められている。青いクレーン付台船に載った2台目のスパッド台船も降ろさないか注意していたが、今日は1台目の完成を急いでいて、それに対する阻止・抗議行動を行った、

 長島をはさんで辺野古側と大浦湾側の二手に分かれてフロート内に向かった。カヌー11艇に対し海保のゴムボートは9隻で、途中で全員拘束されたが、スパッド台船はフロートから近い距離にあり、カヌーの数がもっと多ければ台船のそばまで行って抗議することは可能だ。

 同時にカヌーメンバー1人ひとりの漕ぐ力も問われる。昨年の夏から攻防を続けてきて、海保も拘束の仕方を心得ている。もとより動力船に対しカヌーは非力だ。それに抗して行動するには、1人ひとりが漕ぐ力つけて、チームワークで漕いで行くしかない。平日の参加者は限られているが、明日以降もカヌーチームと船団の海上行動が続く。


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