海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

2台のスパッド台船にカヌーとサップで抗議

2015-11-12 23:57:25 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12日は午前8時半頃、カヌー14艇で松田ぬ浜を出発した。午前中は辺野古崎と長島の間に張られたフロート沿いに待機し、前日、長島近くに設置されたスパッド台船の様子を監視しながら、2台目のスパッド台船が設置されるのを警戒した。スパッド台船の上では作業員たちが、掘削棒を入れる準備を行っていた。

 辺野古崎の周辺では、今日も解体作業が続けられていた。海から見える範囲では6~7台のバックホーが動き、自走式破砕機にコンクリート片を入れたり、砕かれたコンクリート片を積み上げるなどの作業が行われていた。クレーン車も1台作業を行っていた。

 お昼過ぎになって青いふれーん付台船に載っていたスパッド台船が海上に卸された。スパッドの長さが30メートルはある台船で、長島の近くまで来るかと予想していたら、それほど移動せずに曳航船が離れ、米軍のビーチ沖あたりで設置作業が始まった。

 さらに午後2時20分頃、長島近くのスパッド台船から掘削用の棒が海面に延びるのが確認された。6月30日以来4か月余を経て海底ボーリング調査再開の準備が整った。それに抗議して、午後2時40分頃からカヌーと抗議船がフロートを越えてスパッド台船をめざした。

https://www.youtube.com/watch?v=eOIKAG7Uo94&feature=youtu.be

 この日は海底ボーリング調査再開にサップで抗議に来た2人も大浦湾に出て、カヌーチームとともにスパッド台船に向かった。三重、四重に張り巡らされたフロートとオイルフェンスに手こずり、海上保安庁のゴムボートに全員拘束されたが、午後3時40分頃、松田ぬ浜で解放された。

 浜でカヌーを片付けてテント2に戻ると、ここ最近住み着いているマヤー(猫)が、人の世の諍いなど無関係に安らかに寝ていた。

 


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