海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

機動隊を使い、沖縄県民を痛めつけて強行される新基地建設

2015-11-14 19:26:36 | 米軍・自衛隊・基地問題

 14日はキャンプ・シュワーブ・ゲート前の早朝行動に参加した。午前7時となり、作業車を止めるためにゲート前に座り込んでいる市民を排除するため、基地内から沖縄県警と警視庁の機動隊が列をなして出てきた。

https://www.youtube.com/watch?v=KMEovS-XK3I&feature=youtu.be

 排除した市民を歩道に閉じ込めるための鉄柵を持ち、無表情で進む機動隊の姿は国家の暴力装置の冷酷さが漂う。力尽くで沖縄の民意を圧殺する。安倍政権が沖縄に示す姿勢が、彼らの姿に象徴的に表れている。

https://www.youtube.com/watch?v=lBJ2QvOwT9M

 機動隊がゲート前に並び、座り込んでいる市民に緊張が高まるなか、山城博司さんの発言がみんなを鼓舞した。

https://www.youtube.com/watch?v=a_Ub2maCBwk

 ゲート前の道路は機動隊のバスで片側一車線に狭められ、規制されている。沖縄県警によるこの規制が渋滞を生み出しているにもかかわらず、あたかも反対運動によって渋滞が生み出されているかのように演出している県警に批判が繰り返された。

https://www.youtube.com/watch?v=NvBlcQmoR08

https://www.youtube.com/watch?v=ckHKXyl2mIc

 機動隊による市民の強制排除が始まった。悲鳴や怒号が上がるなか、組んでいる腕を引きはがし、足をつかまえて持ち上げようとするのに、市民の抵抗が続いた。

 ゲート前から排除された市民は、鉄柵と機動隊のバスでつくられた囲いに閉じ込められ、不当に拘束される。拘束する法的根拠を示すように求めても説明はない。

https://www.youtube.com/watch?v=Emrf5Tv3Fvo&feature=youtu.be

 機動隊に暴力的に排除されたあと、歩道の囲いに閉じ込められて気分が悪くなる人も出た。毎朝このような場面が繰り返されている。ここまでして沖縄に米軍基地を押しつけけておきたいのか。繰り返し言う。これは「沖縄問題」ではなく、沖縄に犠牲を強いている日本人全体に問われる日本問題なのだ。

 14日は土曜日で多くのメンバーが集まったが、あいにく朝から断続的に雨が降り、海底ボーリング作業も行われていなかったので、抗議行動は中止となった。希望者10名で海に出て、松田ぬ浜から長島近くまで漕ぎ、作業の様子を見ながら練習を行った。

 2隻のスパッド台船に人影はなく、周辺に作業船もなかった。吹かばの調査を行ってきた緑のクレーン付き台船もクレーンを下ろし動きがなかった。一時、潜水作業を行っているらしい船が2隻出ていた。キャンプ・シュワーブの中ではいつものようにバックホーやクレーン車が作業を行っていた。

 午前12時になったので松田ぬ浜に向かい、カヌーを片付けた。抗議船が1隻残り、そのあともしばらく監視活動を行った。

 


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