海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

オスプレイ配備に反対を!

2010-10-10 23:56:44 | 米軍・自衛隊・基地問題
 10日は午後から、真喜志好一氏の学習講演会への参加を呼びかけるチラシ配布を手伝ってきた。東海岸の集落をいくつか歩いていたら、道端のマヤーグヮーが「ぬーそーが?」という顔で見ていた。しゃがむと近寄ってきて体をしりしりーする。顔つきの割には人なつっこいマヤーグヮーだった。
 マヤーグヮーも新基地ができてオスプレイが配備されたら、うるさくてわじくさみるはずだが、10日付の琉球新報に〈「米全体計画ではない」/オスプレイ普天間配備 防衛報道官が見解〉という見出しの記事が載っている。

〈【東京】防衛省の前田哲報道官は8日の記者会見で、米海兵隊の航空計画で米軍普天間飛行場に配備計画のある垂直離着陸機MV22オスプレイについて、「あくまで米海兵隊の計画で、米国政府全体のものではないと承知している。わが国政府に、具体的にこういう計画があると通知する段階にないと認識している」と述べ、あくまでまだ米政府承認には至っていないとの見解を示した。
 海兵隊の計画には具体的な導入年次も明記していることについては「海兵隊のレベルでそういう計画があるということまで、米側に聞いたら否定するかというと、そういうことはないと思うが、米国政府として決めたのかというとまた別の問題であり、まだそのレベルには至っていないということだ」と述べた〉

 オスプレイについては、2012年秋から沖縄に配備されることが繰り返し報じられ、米政府高官がそのことを日本側に伝達しているという報道もなされている。

http://ryukyushimpo.jp/news/news/storyid-144242-storytopic-178.html

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-10-01_10718/

http://ryukyushimpo.jp/news/news/storyid-167445-storytopic-178.html

 2012年10月とはあとわずか2年後だ。この段階に至ってもなお防衛省の前田という報道官は言を左右し、のらりくらりとその場しのぎの誤魔化しを続けている。その不誠実極まりない態度がますます沖縄県民の不信や不安を煽り、怒りを増加させることに気づかないのか。いや、気づいたうえで、大衆など適当にだまして、ぎりぎりになってから決まった方針を押しつければいい、とでも思っているのだろう。
 腐りヤマトゥの政府・防衛省やアメリカ政府・海兵隊のオスプレイ配備という策動を許さないために、ぜひ学習講演会にご参加を!

演 題:「オスプレイ配備の脅威~まやかしの基地負担軽減」

講 師:真喜志好一氏(建築家)

日 時:10月16日(土) 午後2時より

場 所:辺野古交流プラザ(辺野古公民館)

入場料:無料

主 催:新基地問題を考える辺野古有志の会


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2 コメント

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Unknown ()
2010-10-11 01:02:47
初めましてこんにちは、巴と申します。
最近の普天間問題や尖閣諸島問題について興味を覚え、インターネットで調べている途中このブログに出会った次第です。
そして目取真俊氏の考えは沖縄人民の将来を憂慮される大変素晴らしいものだと思います。

しかし、拙もじっくりと過去記事を勉強していきたいところなのですが何分雑務緒用に追われ、それも難しいところ。意志薄弱の謗りは避け得ぬと存じますが以下の疑問に参考となる記事をお教え願えぬでしょうか。
・沖縄の負担軽減に対し、普天間問題に関連して在沖米軍が一万数千から凡そ3000まで削減される予定が頓挫していること
・中日間戦争の蓋然性に対し、湾岸戦争や朝鮮戦争、第二次大戦時の日米及び独仏英のように経済関係が深かったり、国力も差がある状況で開戦した事例が史実に見えること
・中国政府が台湾に対し武力併合も辞さないとした発言及び、台湾政府がミサイル開発を最近再開したが、中台対立は過去の遺物なのかということ
・日米間の関係がギクシャクしている現状及び将来において日米安保が頼りになるのか、ということ

不勉強で申し訳なく思いますし、無礼千万故にご返答も頂けないかとも思いますが、何卒御容赦願います。
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巴さんへ (目取真)
2010-10-11 14:16:06
当ブログを読んでいただき、有り難うございます。
ご質問の件ですが、そういうことは自分で調べて考察してください。
一点だけ、「中日戦争の蓋然性」についてすが、今回の尖閣諸島をめぐる問題で、戦争の危機を煽る議論は飛躍しすぎだと思います。
危機を煽ってこの地域での軍事強化を進めようとする者たちの思惑に踊らされたくないものです。
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