海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

水曜行動を避けて砂利搬入が進められる。

2016-11-02 23:57:24 | 米軍・自衛隊・基地問題

 2日は水曜行動で北部訓練場のメインゲートで座り込み行動が行われた。沖縄防衛局と警察・機動隊は市民の排除を避けて、集会以外の時間、場所に砂利搬入を行っている。この日は午前7時前に20トン積みのトレーラー車でメインゲートに砂利を搬入し、さらに北回りでN1表ゲートに10トンダンプカーで砂利を運んでいた。さらに集会終了後も砂利搬入が行われた。

 メインゲートでの集会と同時に、北回りで来るダンプカーの車列に対する抗議行動も行われた。県道70号線に車を止め、さらに広範囲に市民が広がって路上で抗議した。

 沖縄県警と福岡県警の機動隊に守られ、北勝建設のダンプカーが往復して砂利を運んだ。1日も早く必要量の砂利をN1表ゲート内に運び込みたいようで、連日、ダンプカーやトレーラー車が何往復もしている。

 これだけの砂利が敷かれること自体、森の土質を変化させ、木々の再生を阻むものだ。工事が終われば、その上を米軍車両が走り、米軍ヘリやオスプレイが離着陸を繰り返す。そして、沖縄で鍛えられた米海兵隊員が、世界各地で殺戮と破壊を行うのだ。

 目の前を通っていくダンプカーにいたたまれず、本気で抗議する市民には弾圧も激しくなる。打撲や関節痛はざらであり、病院にまでは行かなくても、痛いところを何か所も抱えている人は多い。

 力で機動隊にかなわないのは分かっている。それでも砂利が運ばれるのを黙って見送るわけにはいかない。新しいヘリパッドができれば、それは何十年にもわたって沖縄県民を苦しめ、森の生き物を脅かすのだ。

 どれだけ痛めつけられても屈することなく、連日の抗議行動に参加者が絶えることはない。勇気をもって参加する人たちの思いと行動力がなければ、工事はもっと大きく進んでいる。沖縄の後の世代に負の遺産を残すわけにはいかない。頑張りましょう。


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