海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

H地区ヘリパッド建設工事現場の様子。

2016-11-25 23:46:25 | 米軍・自衛隊・基地問題

https://www.youtube.com/watch?v=V5r-AYNrlw4&feature=youtu.be

 25日は午前、午後と2班に分かれて、計18人の市民がH地区ヘリパッド建設工事現場を訪れ、監視・抗議行動を行った。ほかにG地区周辺でも数人が活動を行った。

 H地区の現場は全面、赤土がむき出しになっており、南側では盛り土と法面の形成作業が進められていた。年内完成を打ち出した安倍政権の圧力のもと、来月半ばまでに少なくとも接地帯や無障害物帯は完成(?)させないといけないので、急ピッチで作業が進められている。

 南側の盛り土と並行して法面では補強材を取り付け作業が行われ、芝生貼り付けの準備が進められていた。

 H地区はN1地区とG地区を結ぶ工事用道路の中間点にもなっているので、G地区や作業ヤードに運ぶ資材を積んだ4トンダンプカーが行き来する。フレコンバッグを積んだユニック車やダンプカーが7台通過したが、芝生貼り付けに使用する砂が入っているのだろうか。

 砂利はひっきりなしに運ばれているが、市民の監視がなければすぐに過積載となる。この日はH地区の盛り土用の赤土がN1地区から運ばれていた。H地区では切り土と盛り土がプラスマイナス0となるとのことだったが、足りなかったようだ。

 H地区の警備は千葉県警や福岡県警の機動隊が担当しているが、午前11時10分頃、幹部らしいスーツ姿の男4人が視察に来ていた。

https://www.youtube.com/watch?v=AL5c2DJetno&feature=youtu.be

 H地区は谷間があったこともあり、他地区に比べて作業の進行が遅れている。そのため、今週は作業員が大幅に増員されてバックホー4台が同時に動き、南側では盛り土が進められる一方で、北側では砂利を敷き詰める整地作業が進められていた。

 N1裏から行きやすい場所にあるため、H地区の変わりようは比較的細かく把握できてきたのだが、ほんの2、3カ月前までここが深い森だったとは想像もできない有り様だ。砂利が敷き詰められれば再び元の森に戻ることはない。そして、MV22オスプレイが離着陸を繰り返すことで、熱風により森の破壊が進んでいく。防風用に竹を植えるなど、沖縄防衛局お得意のまやかしにすぎない。

https://www.youtube.com/watch?v=4-JS0xXSJ9M&feature=youtu.be

 沖縄防衛局によれば、米軍基地内は日本の法律が適用されないので、過積載のトラックも違法ではないし、作業の安全管理もいい加減ですまされるらしい。タバコを吸いながらローラー車を操縦している作業員がいたが、現場にいる沖縄防衛局員は管理、指導をしない。

 盛り土を転圧しているローラー車の下では、のり面の作業が行われていた。ハンドル操作を誤ればどうなるか。沖縄防衛局からすればこれも問題なしのようだ。米軍基地内の公共工事とはこのようなものか。こういう沖縄防衛局が米軍にものを言えるはずもない。沖縄で米軍の犯罪が減らないのも当たり前だ。

 だが、こうやって進められる基地建設の被害を受けるのは沖縄県民であり、とりわけ基地の集中化が進められるやんばるの住民だ。それに黙っていれば状況はさらに悪化する。明日は11月最後の土曜日だ。高江に結集を!

 


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