海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

カヌー隊のメンバーに怪我を負わせた海保に怒りの声が上がる。

2014-08-23 21:08:45 | 米軍・自衛隊・基地問題

 昨日(22日)、海上保安庁がカヌー隊のメンバーを不当に拘束した際、1人に全治10日間の頸椎捻挫の怪我を負わせている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230527-storytopic-271.html

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=80720

 沖縄タイムスの取材に対し海上保安庁は、〈「現場の指揮官から事情を聞き、ビデオカメラも調べたが、そのような事実は確認できなかった」と回答した〉という。しかし、次の映像がすべてを語っている。

 https://www.youtube.com/watch?v=Yexh5Gg5Hdg

 私はすぐ近くで撮影していたが、映像を見れば分かるように、カヌー隊のメンバーをボートの上に引きあげたあと、仰向けにして叩きつけるように船底に抑えつけ、片脚を持ち上げて首のあたりを押さえている。無抵抗のメンバーに対し、格闘術や逮捕術を見せつけるかのように暴力を加えている海保の行為は、身柄「確保」の域を超えている。公務員の職権乱用罪や傷害罪で訴えてもいいほどだ。「安全確保」を口実にカヌー隊に暴力を加え、怪我を負わせた海保職員を特定し、責任を問うべきだ。

 午前10時前、抗議行動参加者がキャンプ・シュワブのゲート前からデモをして浜にやって来た。海に浮かぶ海上保安庁のボートに対し、カヌー隊メンバーに怪我を負わせたことへの怒りを叩きつけた。

 海上保安庁の暴力的弾圧を許さず、みんなでカヌー隊を見守るぞ、という激励に後押しされて、辺野古の浜を出発した。

 県内メディアの報道で、自らの暴力的弾圧により怪我人を出したことが広く知られたためだろう。海上保安庁は23日は、カヌー隊に一定の距離を置いて注意するだけで、露骨な圧力を加えて来なかった。

 平島に向かう途中でフロートの傍に並び、議員団の激励を受けた。

 辺野古崎南側の浜に近い場所に、昨日移動してきたスパッド台船が設置されている。後ろにある窓のない建物は映画館で、この一帯はキャンプ・シュワブ・フェストの会場となるので、何度か海岸周辺の様子を基地内から見たことがある。海亀が産卵に訪れる白い砂浜は、基地返還後はリゾート地として最適の場所だ。そこを埋め立ててV字形滑走路を建設すれば、その可能性も失われてしまう。

 平島で休憩をとったあと、再びフロートのそばまで漕いでいって並び、平和丸に乗った国会議員団から激励を受けた。また、いっせいに海に入って「辺野古埋立阻止」「「新基地反対」のボードを掲げる抗議行動も行った。当初、フロートにまったく近寄られなかったことを考えれば、ここまで抗議行動を前進させてきたことは意義がある。

 雲行きが怪しくなってきたことと、午後2時からゲート前で集会があるので、午前中でいったん抗議行動を切り上げて浜に戻った。そのあと、集会に参加するメンバーは自分が使った用具を片づけ、昼食を取ってゲート前に向かった。

 


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