海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海を守らず海の破壊工事を守る。これが海上保安庁職員の仕事か?

2014-08-23 01:17:25 | 米軍・自衛隊・基地問題

 22日は午前8時半過ぎに辺野古の浜を出て、フロート沿いに平島方向に向かった。好天が続いて海底の藻草がよく見える。白い筋が走っているのは、水陸両用車によって藻場が破壊された跡である。途中、海亀が水面から顔を出すのが見えた。連日、海上保安庁のボートが走り回っているが、ジュゴンや海亀を傷つけてはいないか気になる。

https://www.youtube.com/watch?v=2tQkR5A57bQ

 午前中、海底ボーリング調査をやっているスパッド台船が移動しているのを発見し、すぐに抗議行動がとりくまれた。カヌー隊がフロートに近づくのを阻止しようと、ゴムボートを移動するだけでは対応できず、シュノーケルをつけた保安庁職員が次々と海に飛び込み、カヌーを制御し始めた。

https://www.youtube.com/watch?v=7-NWniK_2WY

 人一倍海を愛している人たちだろうに、海上保安庁の職員たちは、今自分が辺野古の海を破壊する仕事を担っていることをどう考えているのだろうか。こういう形で向かい合いたくはないのだが、黙って工事を見過ごすわけにはいかない。中には悪質な職員もいて、同じ人物が「確保」と称して暴力的に弾圧を加えている。そうやって海上保安庁は自らの名を貶めているのだ。

 雨雲が近づいたので途中で引きあげざるを得なかったが、海保との対峙が1時間半ほど続いた。その間、フロート近くをカヌーで移動しながら抗議行動が続けられた。

https://www.youtube.com/watch?v=9UFj-wPP8lc

https://www.youtube.com/watch?v=QpIuEgQB_j0&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=FFn4vIalOWk&feature=youtu.be

 お昼時間にキャンプ・シュワブのゲート前で抗議行動を行っている皆さんが、浜にやってきてカヌー隊を激励してくれた。海から来るものをごく自然に歌、サンシン、カチャーシーで迎える。沖縄の反基地運動はこういう民衆文化に根ざしているから強く、長く続けられるのだ。

 

 


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