海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

5月29日の高江の様子

2013-05-29 23:03:04 | 米軍・自衛隊・基地問題

 29日は時折強い雨が降るなか、午前10時半からメインゲートで水曜行動を行った。米軍の目立った動きはなく、ゲートを出入りする車両も少なかったので、宣伝カーで音楽を流しながら県道を行く車にPR活動を行った。

 28日午前8時45分頃、国頭村安田の約59キロ沖に米空軍のF15戦闘機が墜落した。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-05-29_49814

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-05-29_49837

 4月17日には、米韓合同演習に参加していた普天間基地所属のCH53大型輸送ヘリが、韓国で着陸に失敗し、炎上する事故を起こしている。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201304/2013041700600&g=soc

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-205423-storytopic-178.html

 沖縄駐留の海兵隊と空軍の部隊が連続して大事故を起こしている。米軍のヘリ、戦闘機、オスプレイが毎日頭上を飛び交っている沖縄に住む者としては、いつ住民を巻き込んだ大惨事が起こるか、という不安を抱かざるを得ない。F15についていえば、2011年7月5日には航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が東シナ海で墜落し、操縦士が死亡している。危険なのはオスプレイばかりではない。

 高江学習会も7回を迎え、古堅実吉さんの講話も今日が最終回だった。1972年5月15日の施政権返還から現在の状況までをかけ足でふり返り、平和憲法の大原則に立って、日米安保条約の廃棄を堂々と主張し、沖縄の米軍基地を無条件返還させること。辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設に反対するたたかいには正義と道理があり、「われわれのたたかいに決してあきらめはない!」と訴えていた。

 雨に濡れた車道にリュウキュウヤマガメが出ていた。なかなかかーぎのいい亀だったが、車に轢かれそうで危ないと思い近寄ったら、急いで草むらに逃げていった。けっこう歩くのは速いのだが、車に轢かれたらひとたまりもないので運転時は注意したい。

 ソテツが咲いている。雄花は甘い香りがしてヤマノホ(クワガタムシ)が潜り込んでいたりするので、小学校の頃は見つけると雄花をもいで探したりした。ソテツの周りはハブが多いので注意するように、昔のやんばるのわらばーたーは教えられていた。ソテツの花に大きなハブがとぐろを巻いているのを見た、という話も大人たちから聞かされた。子ども心にその場面を想像して、ソテツに近寄る時には慎重になった。そうやって自然に接する時の注意が伝えられてきたのだろう。

 森を散策していて見かけた蛾・オオトモエ。

 リュウキュウカトリヤンマでしょうか?

 リュウキュウハグロトンボの雌。

 リュウキュウルリモントンボ。梅雨であちこちに水たまりができていてトンボが多かった。

 こちらは森の中で見かけたリュウキュウヤマガメ。ヘリパッド建設によってこれらの生き物が棲む森が失われます。多くの人の手で建設を阻止し、やんばるの森を守りましょう。

 

 


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