海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾でカヌー隊の練習が続く。

2014-09-26 17:54:01 | 米軍・自衛隊・基地問題

 26日は晴天に恵まれ、午前中、カヌー隊の練習が行われた。船2隻で長島の近くまでカヌーを曳航してもらい、平島と長島の間を抜け、瀬嵩の浜に向かって大浦湾を漕いだ。平島と長島の間はリーフがあり、白波が立つ。コースの取り方を間違えると波に巻き込まれて転覆するので、新しいメンバーには周りから声をかけ、白波を避けて大浦湾に出た。

 大浦湾の波はそれほど高くなかったが、向かい風が強く、しっかり漕がないとなかなか前に進まない。腕力があるに越したことはないが、全身をうまく使って漕ぐ力を増したり、波を読んで抵抗を少なくしたり、技術で補って先に進む人もいる。各自が漕ぐ力を付けるための練習なので、先頭と最後尾ではかなりの差がついたが、先に着いたメンバーは浜で全員が完走するのを待ち、遅れてきたメンバーを迎えて、最後まで漕ぎきったことを拍手でねぎらった。

 連日、新基地の建設予定海域では潜水作業が行われていて、26日も数カ所で作業船が見られた。

 午後1時頃に辺野古の浜に戻り、遅い昼食をとったあと、午後はいくつかのグループに分かれ、カヌーの片づけや船に乗っての観察、新しい道具の練習などを行った。大浦湾の深場での海底ボーリング調査の動きに警戒しつつ、それに備えた練習が日々重ねられている。週末、時間の許す方は、初心者練習を含めてご参加ください。ぜひ多くの人に辺野古の海を体で感じてほしい。

 カヌー隊の朝のミーティングで、県知事選挙に立候補を表明している翁長雄志那覇市長に対し、高江のヘリパッド建設反対も選挙公約に入れてほしい、という要請の署名呼びかけがあった。カヌー隊参加者のみんなで署名をした。沖縄島東海岸の海と森は一つながりの貴重な自然であり、そこが今新たな軍事基地の建設によって破壊されようとしている。

 やんばるの海と森、そこで暮らす住民の生活と多様な生き物を守るために、それぞれの場所で取り組みを進めましょう。

 

 


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