海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

フロートや浮桟橋の再設置に対する抗議・阻止行動

2015-09-30 22:04:49 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9月も30日を迎えた。6月30日に海底ボーリング調査を行ってから、まる3か月調査ができない状態が続いている。1カ月の中断に度重なる台風、そして海上での抗議・阻止行動によって、調査は遅れに遅れている。

 この日は朝、カヌー15艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎の岩場に入ると、長島までの間にまだフロートは張られてなく、先週の土曜日に瀬嵩の森から確認したままとなっていた。これまで通りに浜にはフロートが台風対策のまま並べられていて、浜の奥の金網フェンスの向こうには作業員たちが集まり、フロートを移動するバックホーも準備されていたので、長島との間に引き出したかったはずだ。

 しかし、カヌーチームが機先を制してフロートの設置場所を抑えていたので、結局、作業をあきらめて別の場所に移動していった。この場所は岩場なので、潮が引くと浜からフロートを引き出すのは困難となる。潮の満ち引きの時間も考慮しながら監視活動を行い、同時に3つの班で手分けして、海上保安庁の浮桟橋が設置される場所やフロートが保管されている米軍ビーチの沖などで抗議・阻止行動を行った。

 午前中、海保の浮桟橋付近にいたカヌー5艇は、作業船がフロートを移動させようとするのを阻止しようとして海保のゴムボートに拘束され、辺野古の浜に連れて行かれた。ほかのカヌーはそれぞれの持ち場を守りながら、臨機応変に作業船に対応した。

 午後も引き続き、辺野古崎と長島の間、海保の浮桟橋の予定場所、米軍ビーチの近くの3か所に分かれて監視・抗議活動を行った。この日は浮桟橋は設置されず、辺野古崎と長島の間のフロートも設置されないまま終わった。カヌーや抗議船が作業現場の海域に先にいれば、作業船はなかなか出てこない。カヌーがいなければ出てきて作業を進める。海保のゴムボートが暴力的に弾圧しなければ、海上作業は進められないのが現実だ。

 米軍のビーチ付近で活動するときは、辺野古弾薬庫のゲート付近からその様子を見ることができる。この日はキャンプ・シュワーブのゲート前で連日反対行動を行っている皆さんが、弾薬庫のゲート前までやってきて声援を送っていた。海の上からも声ははっきりと聞こえ、励まされた。

 30日は米軍ヘリが海面近くまで降下してホバリングし、キャンプ・シュワーブの上空を旋回する訓練を午前・午後とくり返していた。まさに我が物顔である。

 ゲート前では連日早朝から、海保や作業員を基地内にいれないための座り込みがなされている。機動隊の弾圧による怪我人や逮捕者が続出しているゲート前の現状を見れば、海上行動もそれに応える質を持たねば、と思う。

 

 


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