海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

7月18日の高江の様子

2013-07-18 23:42:51 | 米軍・自衛隊・基地問題

 18日も高江では早朝から、ヘリパッド建設を止めさせるための監視活動が取り組まれた。N4ヘリパッド2の建設業者と環境調査の研究所はこの日も姿を見せず、N4のゲート付近から見ている範囲でも作業は行われていない。

http://www.youtube.com/watch?v=dtEbjQAAvAQ

 北部訓練場メインゲート北側の森で、米軍が発煙筒や模擬弾を使って訓練を行っていた。模擬弾の炸裂音が森にひびき、兵士を叱咤する教官の声が木々の間から聞こえていた。

 午後1時から、沖縄県環境保全課によるN4ヘリパッド2の建設現場への立ち入り調査が行われた。沖縄県赤土等流出防止条例に基づく事前調査で、沖縄防衛局員7人が同行し、ヘリパッド2の建設現場や今年1月に発生したヘリパッド1の土砂崩落現場、同1の工事で発生した赤土の保管場所等を調査・確認し、午後2時38分に終了して出てきた。

 調査を終えた県環境保全課の職員から説明を受ける一方で、沖縄防衛局の富永健・調達部総括建設監督官に、7月以降のヘリパッド建設工事に関して質問し、抗議した。富永監督官はN1での工事は今期(7~10月)は行わないと言明していた。また、県知事の「確認通知書」が出次第、希少動植物の移植を行い、その後に樹木の伐採に入る予定であることを明らかにした。

 「やんばるの自然を歩む会」の玉城長正さんが、高江の森の価値を一所懸命に語っていたが、沖縄防衛局員たちはどのように受け止めただろうか。調査を見守った参加者は、誰もが高江の森を守るために必死の思いだ。米国にこびへつらい、沖縄県民の圧倒的な反対の声を無視してオスプレイの追加配備を進める日本政府。24機が沖縄にそろえば、N4のヘリパッド建設強行の圧力はさらに強まる。それを食い止めるためには、思いを行動で示さなければならない。一人でも多く、高江の現場に駆けつけてほしい。

 午後4時過ぎから1時間余、森を散策した。沢のそばに倒れた木に付いたキノコが、樹陰に白い花のように浮かび上がっていた。

 沢を歩いているとヒメハブがいた。周りの色に紛れて、注意しないと踏んでしまいかねない。富永監督官との話では、作業員を森の中からN4の建設現場に行かせる問題も議論になった。大米建設の作業員たちは森で迷ったこともあったが、今は夏場でハブも出る。馴れない作業員たちに森を歩かせることの危険性を、沖縄防衛局はよくよく考えることだ。

 

 

 

 

 


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