海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

退役軍員のみなさんも参加して、海上での監視・抗議行動が続く。

2015-12-13 01:48:13 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12日は土曜日で参加者が多く、瀬嵩の浜と松田の浜の二手に分かれて計21艇のカヌーが海上行動に出発した。抗議船は5隻が参加してカヌーのサポートや参加者の案内、作業の監視などを行った。

 弾薬庫下に着くと、前日フロートが切れてがら空きになっていた場所は、朝一番でふさぐ作業が行われていた。フロート沿いに待機志ながら作業の様子を監視したが、浜の方の工事は行われず、米軍のリゾートビーチでフロートやオイルフェンスを奥に片づける作業が行われていた。

 浜の工事用仮設道路の工事は昨日で一区切りついたようで、重機や作業員は終日姿を見せなかった。砂で覆われて分かりにくいが、浜の奥に割栗石を詰めた網袋が並べられ、間には黒いマットらしきものが敷かれている。浜に向かって杭が打たれたあたりまで網袋とマットは施工されていて、さらに延長されるのか、海に向かって伸びるのか、いずれにしろ簡易な道路だけに作業の進行は早い。

 午前中、残った2基のスパッド台船のうち、沖に設置されていた1基が移動を始めたので、様子を見るために瀬嵩から半分のカヌーが辺野古側に移動した。スパッド台船はいったん緑のクレーン付き台船(第八十八福丸)のそばまで行ったが、そのあと陸側に移動して海保の浮桟橋近く海上に置かれた。長島近くのもう1基のスパッド台船は海底ボーリング調査を継続している模様。

 前日、ゲート前の座り込みに参加した米国の退役軍人のみなさんが、この日は抗議船に乗ってフロートのそばからマイクを手に訴えを行った。ベトナムやアフガニスタン、イラクでの自らの従軍体験を語りながら、米軍の操り人形になってはいけない、と海保に呼びかけ、平和と海を守ることの重要さを語っていた。作業の動きを見ながら耳を傾けた。ほかに東京からの参加者もあった。

 海上では作業船数隻がフロートの移動や潜水作業などを行っていたが、3時半ごろには海、陸ともに目立った作業がなくなったので、この日の海上行動を終えた。

 

 


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