海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

警視庁機動隊による沖縄県民への暴力的弾圧

2015-11-04 23:56:06 | 米軍・自衛隊・基地問題

 4日から警視庁機動隊が辺野古のキャンプ・シュワーブ・ゲート前に投入された。海上行動に向かうために午前7時頃、キャンプ・シュワーブのゲート前を通ると、見るからにないちゃーじらした機動隊員がさっそく沖縄県民の弾圧に乗り出していた。

 沖縄の歴史も現実も知らず、ただ安倍政権の命じるままに沖縄の民意を暴力で圧殺する。そのために送り込まれた国家の暴力装置であり、沖縄は憲法や民主主義の番外地であることを如実に示すものだ。

https://www.youtube.com/watch?v=e9tYcDAnALE&feature=youtu.be

 路上に立って壁をつくる紺色の機動隊と歩道に押し込められた市民の姿。警視庁機動隊が前面に出て沖縄県民に暴力をふるい、弾圧を加えれば加えるほど、沖縄ナショナリズムを刺激して反ヤマトゥ感情が増幅し、日本政府・防衛省への怒りと反発が強まるだけだ。沖縄県民を説得する言葉を持たず、強権で押し切ろうとする安倍政権は、自らの首を絞める行為を行っている。追い詰められているのは政府であり、沖縄基地の安定使用、というお題目が揺らぐ時がいずれ来るだろう。

 この日はカヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎の岩場を抜けて、長島まで伸びたフロート沿いにカヌーを展開し様子を見た。警戒船が出ておらず作業船も陸揚げされ、風と波が強くなってきたので、午前9時半で海上行動を終了した。フロートやオイルフェンスの設置はほぼ終わっており、クレーン付き台船が大浦湾に入るのを待つ状態となっている。

 政府・防衛省からすれば、キャンプ・シュワーブの陸上部で「本体工事着工」を宣伝したのと同じように、海では海底ボーリング調査が再開された、と早く打ち出したいだろう。しかし、1年前に沖縄防衛局はいまだにボーリング調査が終わらない、という事態を想定していただろうか。

 ずさんな調査をすれば必ず後からツケがくる。大浦湾は地層の褶曲が激しく複雑で、本来はもっと丁寧なボーリング調査が必要だ、と主張する意見を聞いたことがある。県内で海底ボーリング調査を行っている技術者の意見だ。碇石に続き土器や石器の発見がなされた、という名護市教育委員会の調査状況も報じられている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000008-ryu-oki

 政府・防衛省がどれだけ焦っても、本来踏むべき手続きを無視して作業を進めることはできないし、してはならない。海上から沖縄防衛局が不正行為をしていないか、それを監視するのも海上行動の役割である。

 この日はゲート前の阻止行動で、機動隊の暴力的弾圧による怪我人と逮捕者1人が出た。カヌーの片づけや反省ミーティングが終わったあと、名護署に不当逮捕の抗議と激励に行った。ゲート前の行動を中心に担っているメンバーを狙い撃ちしているという声があった。警視庁機動隊をも使った弾圧を跳ね返すために、ゲート前に多くの結集を!

 


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