海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

11月1日の高江の様子

2013-11-02 00:31:02 | 米軍・自衛隊・基地問題

 11月に入り、N4の二つ目のヘリパッド建設も、7~2月の工事期間の折り返しを迎えた。この間、実際に工事が行われたのは半分ほどの日数である。地域住民の生活とやんばるの森を守り、沖縄の基地強化を許さないために集まった多くの人たちの努力が、このような状況を作り出している。

 ただ、今週は連日、N4のヘリパッド建設現場では工事が進められている。11月1日も8人ほどの作業員が確認され、チエンソーやバックホーの音に加えて、単管を組み立てているらしい音も聞こえている。木々を伐採したうえで、森に風が吹き込むのを防ぐと称する暴風ネットを作っているのかもしれない。

 週末を迎え、北部訓練場内に泊まり込んでいた作業員たちも外に出る。その後、再び入ってくるときが監視行動の山場となる。2日(土)から3連休を迎えるが、休み後半から休み明けにかけて、ぜひ多くの人に高江に駆けつけてほしい。多くの人が集まれば、ヘリパッド建設工事を止めさせることができます。

 終日小雨が降りつづく日が続いている。1日は夜に入り土砂降りとなった。そういう中でも北部訓練場では、米軍の訓練が行われている。兵士を送り迎えする海兵隊の大型バスがメインゲートから出入りするのに抗議の声をあげた。小馬鹿にしたように笑っている兵士たちを見ると、「良き隣人」を自称する米軍の素顔があからさまとなっている。

http://www.youtube.com/watch?v=eDj6AoNsEMU

 雨の合間にメインゲート近くの森を少し歩いた。リュウキュウウラナミジャノメが2匹、森の中の小道を飛んでいた。10月25日付琉球新報電子版に以下の記事が載っている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-214333-storytopic-98.html

http://www.youtube.com/watch?v=CEQliZrcRWE

 小雨模様だと動きが活発になるのか、メインゲート周辺でノグチゲラの鳴き声がしきりに聞こえ、木の実をついばむ姿が見られた。雄と雌の2羽が一緒に行動していたが、小雨に濡れた雄の頭部の赤が一段と鮮やかだった。

 週末は監視行動への参加者が少なくなりがちだが、1日は全国から多くの人が集まってくれた。3連休にやんばるを訪ねる機会がある人は、ぜひ高江のメインゲートやN4テントに寄ってほしい。

 

 

 


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