海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

浜下り

2024-04-11 12:38:41 | 小説

 今日は旧暦3月3日の浜下りで、女の子を海で清める(邪気を払う)日である。

 午前中、子どもの頃に家族でよく行った浜に行き、家族の健康をウガン(拝み)してきた。

 子どもの頃は弁当を作り、両親や祖父母、兄妹らとこの浜に下り、ピシ(干瀬)で貝やタコを採って楽しんだ。

 1960年代の今帰仁の海は浜の近くでもサンゴが生えていて、ガシシ(シラヒゲウニ)やミナー(貝)、シガイ(小型のタコ)がいくらでも採れた。もう遠い昔の話だ。

 まだ小さくなった軽石が浜に上がっている。

 村民の浜では兼次小学校の子どもたちが海水浴をしていた。浜下りの日にこういう行事を組むのはいいことだ。

 天気が良く、空も海も青く澄んで、沖縄はうりずんから若夏の季節に替わろうとしている。

 

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