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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

フロート撤去という見せかけ

2016-05-02 22:30:03 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5月に入った。2日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。

 長崎方向に向かう途中、映画館でいつもの作業が行われていたので、浜の近くに寄って抗議した。ユニック車から資材を屋上に運び上げていたが、海から見える範囲で陸上で行われている作業は、この映画館のもののみ。4月30日に見られたクレーンは上がっていなかった。

 長崎と長島の間に張られた三重のフロートは、まだまったく手が付けられていない。この日は作業船は1隻も出ておらず、フロートの撤去作業は行われていなかった。ゴールデンウィークとはいえ祝日ではないのだが、沖縄防衛局のやる気のなさが表れている。

 4月の最終日にフロート撤去を開始し、辺野古代執行訴訟の「和解」に対応しているかのように見せかけているだけで、撤去作業を長引かせて再開までの時間稼ぎをやろうというのが見え見えである。沖縄県議会議員選挙にも役立てようという腹かもしれないが、見え透いた手口は通用しない。

 撤去と言っても、フロートやオイルフェンスを陸揚げしてキャンプ・シュワーブ内に保管しているだけだ。基地の外に搬出するわけではなく、アンカーのコンクリートブロックは引き上げないという。いざ再開となればすぐにフロートを海に引き出して設置できるようにしていて、撤去とは見せかけのものに過ぎない。

 第3ゲートからは3隻のクレーン付き台船の姿を確認できる。長島の近くにはガイドパイプも設置されたままだ。目には見えない海底のコンクリートブロックを含めて、海底ボーリング調査を行っていたすべての機材を現場から撤去して初めて、本当の撤去と言える。

 この日は松田ぬ浜を出発したあと、向かい風が強かったので遅れがちなメンバーに合わせて長島まで漕いだ。カヌーは漕いだ分しかうまくならない。少しくらいきつくても、次のステップに進まなければ進歩はない。みんな最初は平島まで漕ぐのがやっとだった。しかし、練習を重ねればそのうち瀬嵩まで漕げるようになる。ぜひカヌーを漕いで海上行動に参加してほしい。

 


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